2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『連歌と中世文芸』(角川書店刊)の紹介

金子金治郎博士の古稀記念論集編集委員会編の論文集。昭和52年初版発行。 古稀に際して、知友門弟23名の広島大学を中心とする中世文学研究者が共同執筆したのが本書である。 金子金治郎先生の生没は、明治40年(1907)2月2日 ~平成11年(1999)5月31日。享年92…

無題(二十)

花の名前はなかなか覚えられない。人から聞かれてすぐ答えられないのは恥に思う。デートしているとき、野辺に咲く何げない花の名を聞かれて、すぐ答えられないと気まずくなる。卒業していく子が校庭の隅に楚々と咲いていた花の名を聞かれたことがある。 「こ…

5月31日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

http://100.c.yimg.jp/lib/media/00143848000201.jpg 5月31日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 谷卯木植田の面に紅映す 雅舟 5月31日 【花】 タニウツギ(スイカズラ科) 【花言葉】 豊麗 【短歌】 強引と思うばかりに蜂…

中西進著『源氏物語と白楽天』岩波書店

「唐土(もろこし)にもかかることの起こりにこそ世も乱れあしかりけれ」と冒頭「桐壷」の巻で楊貴妃を溺愛した玄宗皇帝のこと(「長恨歌」)が書かれている。唐のように戦乱は起こらなかったが、戦乱の「申し子」としての光源氏として読み取る。母桐壷の更衣の…

無題(十九)

風景を見ても風景でしかないというのではつまらない。 道すがら展開する風景の中で、これは「小品」になる素材として見て取ることができなければならない。そうは言っても、直ちに筆が運べるわけでない。筆も鉛筆も手に持っていないみじめさ。キーボードを叩…

無題(十七)

今日ふと気がつけば、高さ数メートルはある泰山木の頂近くに、乳白色の大輪の花が二輪咲いていた。 何事に気がつき初めしか知らねども泰山木は驕りの花掲ぐ

雨蛙

雨蛙息潜ませて通学路 雅舟

5月30日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

5月30日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 二人静君と私の舞姿 雅舟 5月30日 【花】 フタリシズカ(センリョウ科) 【花言葉】 いつまでも一緒に 【短歌】おはなしはあしたのばんげのこととして二人静の今夜を閉じる 鳥…

5月29日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

5月29日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)石斛をいざ見にゆかむ山深く 雅舟 5月29日 【花】 セッコク(ラン科) 【花言葉】 あなたは私を元気づける 【短歌】さわやかに白いセッコク咲きました元気になれとたまいたる花 …

無題(十六)

二十九歳の母と四歳の子が餓死していたのが発見された。「何も食べさせられなくてごめんね」という書き置きがあった。電気も水道も止められていたらしい。 飽食の日本人よ、よく考えてみよ。食材、食文化などと平気で言える現代日本人が恥ずかしいと思わな…

ペチュニア

安売りのコーナーに置かれ不機嫌さ

オリーブの花咲けば、半世紀前想はるる

昭和三十五年 半世紀越えてなほ 永遠の今 http://ja5nxt.lolipop.jp/olive.jpg 今年又オリーブ咲けど青春の日は海山のかなたに霞んで 雅舟

百日草・千日紅

百日草 千日紅とて 咲き競ふ 百日も千日も咲けど所詮花の命

5月28日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

5月28日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)おしゃべりもほどほどにしてアマリリス 雅舟 5月28日 【花】 アマリリス(ヒガンバナ科) 【花言葉】 誇り おしゃべり 【短歌】散るあとのさみしさあれば誇らかに咲き盛んなるア…

本日の「みとよ源氏物語講座」は「蛍」の巻

「蛍」の巻 玉鬘は、源氏の親らしからぬ*懸想に苦しみ悩んだ。 五月雨の頃、兵部卿宮から玉鬘に文が届き、源氏はそれに返事を書かせた。喜び勇んで六条院にやってきた兵部卿宮の前で、源氏は几帳の内に「蛍」を放ち、その光で玉鬘の姿を浮かび上がらせて見…

瀬戸内梅雨入り

茎立ちや 今日瀬戸内は 梅雨入りに 燧灘 梅雨に入りし 伊吹島

銭型を見ると、お金に不自由しません。

寛永通宝(銭形)砂絵 縦122メートル、横90メートル、周囲345メートルの楕円形をしており、香川県観音寺市琴弾公園山頂の展望台からは丸い円に見える。 1633年(寛永10年)に、丸亀藩藩主の生駒高俊侯が領内を巡視することになった折、土地の人々が歓迎のため…

5月27日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

5月27日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) エビネとはひっそり人を恋ふこころ 雅舟 5月27日 【花】 エビネ(ラン科) 【花言葉】 謙虚な恋 【短歌】恋しいと言えぬ年月ありまして海老根はひっそり育ったのです 鳥海昭子 …

琴勇輝、十両優勝、おめでとう。

琴勇輝、13勝2敗で初の十両優勝に輝く。大相撲夏場所千秋楽の本日の慶事。 琴勇輝(香川県出身、佐渡ケ嶽部屋) 琴は先代琴錦にちなむ。更に言えば、 観音寺市琴弾八幡宮、琴弾公園の頭文字「琴」に由来する。 (間違ってはいけません。金毘羅さんのある…

あなたの心を見透かす

あなたの心を見透かす カメの眼↑ カニの眼↓ どちらが恐い?

柞田川万葉の小径

久木(アカメガシワ) ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く (巻6―925). アフチ(栴檀センダン) 妹が見し楝の花はちりぬべし わが泣く涙いまだ干なくに 山上憶良(巻5ー798)

5月26日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

5月26日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 清純な人に会ひたし金魚草 雅舟 5月26日 【花】 キンギョソウ(ゴマノハグサ科) 【花言葉】 清純な心 【短歌】 金魚草十本ばかりかつぎたるあなたの首の美しかりき 鳥海昭子 …

無題(十五)

小豆島には馬越という地名があって、その名を聞いただけでロマンを感じる。 「眺めがいいから、先生一度行ってみてください」と教え子に勧められた。 私が島のあちこちの風景画を描いていることを知っている女生徒のことばであった。 島バスと言って、島民…

満蒙開拓青少年義勇軍香川県送出野口中隊誌

戦時中「義勇軍」という国策の元に、若者を大陸侵略に駆り立てた記録。 第五次昭明の中隊誌、及び関連中隊の中からいくつかの参考資料を抜き出した。 一部片鱗に過ぎないので、説明不足で分かりにくいだろうが、ご了承いただきたい。 意のあるところを汲み取…

薔薇盗人…花は盗っても罪になりませぬ…

浅田次郎 『薔薇盗人』 新潮社 親愛なるダディと、ぼくの大好きなメイ・プリンセス号へ」──豪華客船船長の父と少年を つなぐ寄港地への手紙。父の大切な薔薇を守る少年が告げた出来事とは── 「薔薇 盗人」 リストラされたカメラマンと場末のストリッパーのつ…

稲積山の歌碑群

以上の句碑・歌碑・文学碑、この土地とは何の関係もありません。

無題(十四)

どういう題名でしたか、「耳には行行子 頬にはひかり」というフレーズが最後にくる草野心平の詩が思い出されます。最近、野辺に出ると、ちょっとした川辺の草むらに「ギョギョシ、〃 〃」と葦切りの鋭くけたたましい鳴き声がします。 新任の小豆島で三年目、…

5月25日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

5月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 清らかさ通じずとても霞草 雅舟 5月25日 【花】 カスミソウ(ナデシコ科) 【花言葉】 清い心 思えば思われる 【短歌】それとなく宥められいて霞草ひとりの部屋にふんわり活け…

無題(十三)

「夕ぐれの時はよい時」の詩を思い出すことがある。今から半世紀も前、小豆島の高校で教新任教師として教えていた。現代国語の教科書に出ていたものである。定時制の家庭科四年生。四歳の違いしかなく、兄妹の年齢差だったので、親近感があった。どの子にも…

俳祖宗鑑「一夜庵」道しるべ

三架橋の北隅の道路端に建っている案内標識 北三丁 下々の宿あり 一夜庵 「下々の宿」とは以下の狂歌にちなむ。 上は立ち中は日ぐらし下は夜まで一夜どまりは「下々」の下の客