2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

惟神(かんながら)の万葉歌

折口信夫『古代人の志向と基礎』より 惟神の道 主上の行為を、神ながらといふ。神として・神のゆゑ・神のせいと言ふ意味で、神のまゝ、と言ふ事ではない。ながらは、のからで、神のせいで、さういふ事をする、といふのである。惟神の文字の初めて見えたのは…

短冊453

453 珊瑚枝・・・・・・月一夜庵 日州佐渡原宗是

『芭蕉と俳諧史の展開』

堀切実著『芭蕉と俳諧史の展開』 本書は、芭蕉と俳諧史を作品に即した表現面の研究、俳諧師の基礎的研究を中心として構想されたものである。さまざまな視点からのアプローチが魅力的である。 金子金治郎氏(小生の卒論指導教官)は、連歌研究者の立場から連歌…

巨勢山のつらつら椿

巨勢山乃列々椿都良々々尓見乍思奈許湍乃春野乎 (萬葉集巻1ー54) 坂門人足 巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を

四国八十八ヵ所お遍路さん

毎日間断なく来るお遍路さん 季節は春たけなわ ここは一山二霊場の聖地 68番神恵院と69番観音寺が一緒にあります。 お四国さんではここだけです。 仁王門には二つの寺の番号と寺名が併記されている。山号は共に「七宝山」 (土地の人は「塩山」「稲積山」「高…

短冊452

452 上け灯ろう月のうこかん塩の山 日向佐土原谷口氏重吉

源氏物語「須磨」の巻

四月の源氏物語講座は「須磨」の巻 「須磨」のあらすじ 朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏は後見する東宮に累が及ばないよう、自ら須磨への退去を決意する。左大臣家家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、東宮や女君たちには別れの文を送…

難解な早苗塚玉垣句

早苗とる手もとやむかし志のぶ摺 はせを 観音寺市琴弾八幡宮に建つ芭蕉の「早苗塚」その玉垣奉納句は至難。 天保11年(1840)再修されたもので、以来約170年が経過している。 芭蕉を敬慕する30人の30句が刻まれているが、磨滅して読み取りにくい。 なんとか読…

持統天皇、土徳の君

吉野裕子全集7巻「大嘗会・持統天皇」の紹介 天皇即位に密着した日本最大の祭り「大嘗祭」の数々の謎の解明と、自らの皇位継承と政権安定のために呪術の限りを尽くした女帝をめぐる推理したのが本書。 古代中国において王朝交替の原理とされる「五徳終始説…

短冊451

451 月や泪人あらぬ琴引松の風 村岡氏喜年安次 十四才

芦原すなお『ユングフラウ』

先輩文庫 芦原すなお『ユングフラウ』 98年から01年にかけて小説すばるに連載されたものの単行本化。 08年刊。 タイトルは、ドイツ語の直訳で若婦人。本文にもあるように通意で乙女、聖母。 同時に、アルプス山脈の地名でもある。 都会の生活には無縁…

短冊450

450 浮世なれや一夜阿無外月の友 日州佐土原海田氏吉次

短冊449

449 風ふけハ魚舟おとろく火うち灘 日州佐土原坂本介六才

芦原すなお『海辺の博覧会』

観一・先輩文庫に最新刊『海辺の博覧会』 大阪万博にローマ・オリンピック、日本仲が硬度経済成長への期待に沸き、誰もが精一杯、明るく暮らしていた昭和30年代の四国・香川県の海辺の町。穏やかな毎日に起こる「事件」に子どもたちと大人の世界が交錯する…

准看護師の看護教養国語

~みとよ准看護学院 新入生のために~ =心のこもった言葉を身につける= 看護に携わる者として身につけておくべきことは数限りなくありますが、基本的には看護師が「人として」必ず使う「ことば」に「こころ」がこもっていなければなりません。 一年間の国…

短冊448

448 福塩は山もれとてや入子富士 日州さとむら黒川氏清次

早苗塚献句

芭蕉の早苗塚には周囲を玉垣で囲み、崇拝者の句碑を刻んでいる。 130年前の献句碑30基のうち、この度やっとその中の1句を解読することができた。碑面が磨滅してきわめて読みにくく、ずいぶん長い間読めなかったものである。 星ひとつ山に残りて暮の秋 ・・ ↓

中井虎男先生の遺筆・遺句

中井虎男 (1878~1969) 大正~昭和 の教育者 明治11年1月8日生まれ。郷里香川県の三豊中学校(現観音寺第一高等学校)教諭となり,30年間数学を教える。和算にくわしく,算額の研究で知られる。趣味として俳句をたしなむ。(俳号 無長) 昭和44年10月12日死去。91…

短冊447

447 一夜あん立やの山の雪の松 日州さとむら菊田氏宗源

短冊446

446 宗鑑か威光や寒て有明浜 日州那珂郡沙土原惟之

短冊445

445 月に・死とも・・一夜庵 日州沙土原・継

日本一の清流

仁淀川(高知県)の清流 仁淀川(によどがわ)は、愛媛県・高知県を流れる一級河川で、愛媛県内では面河川と呼ばれる。流域面積1560km²、流路延長124km。吉野川・四万十川と並ぶ四国第三の河川で、流域人口は約11万人。水質は日本1位(2010年)である。

日本最古の俳跡「一夜庵」

日本最古の俳跡「一夜庵」 ここは山崎宗鑑終焉の地(香川県観音寺市) この地に山崎宗鑑没して459年が経つ。(2012年現在) 200年忌は安永4年(1789)1月24日小西帯河が中心となり供養の五輪塔建立 400年忌は昭和26年(1951)10月2日 宗鑑法師…

赤い椿白い椿と落ちにけり

赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐 (明治29年詠) 印象明瞭な句の見本として取り上げられる名句。 地上の落椿ではなく、落下の瞬間の鮮やかな色彩として詠まれている。 赤と白の対比が目に鮮やかに映る。

エアロカイト(西洋凧)

若者の雄飛の日なりエアロカイト 春寒の渚に西洋凧の舞ふ

短冊444

444 火うてとや漬ものはなに秋茄子 日向佐土原道亀

短冊443

443 いつの世より知りひ玉けん山寺を あるしに・無らむかしなやと 日州実直

短冊442

442 本道を・・・よ一夜庵の外 日州佐土原安次

今月の「源氏物語講座」は~花散里~

朧月夜との関係のことで政治的に窮地に追い込まれ、源氏は心細く、世の中から逃れ たい気持ちになる。そんな中、以前契りを交わしたことのある花散里を 訪れる。麗景殿邸に到着した源氏は、以前と変わらず待っていてくれた花散里の優しさにふれる。 花散里…

大野原三大巨石古墳

香川県指定の古墳、椀貸塚・角塚・平塚が並んでいます。(国指定を目指して…) 観音寺市大野原町宮ノ下 (現在調査中)