無題(十九)

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 風景を見ても風景でしかないというのではつまらない。
 道すがら展開する風景の中で、これは「小品」になる素材として見て取ることができなければならない。そうは言っても、直ちに筆が運べるわけでない。筆も鉛筆も手に持っていないみじめさ。キーボードを叩く。表現活動「書く」と言わずに「打つ」 という暴力行為。これが現代の病める文筆活動だ。「この頃、書いていますか」などと言われると、返答に窮する。
 せめて筆ペンで色紙・短冊に俳句・短歌を書き、毛筆で大型紙に詩文を書いたりする。
   
   水田に向日葵映る田舎道 ここを通って人に逢ひに行く    雅舟