2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

松島湾の風景

「奥の細道」 ~松島~ そもそもことふりにたれど、松島(まつしま)は扶桑(ふそう)第一(だいいち)の好風(こうふう)にして、およそ洞庭(どうてい)・西湖(せいこ)を恥(はじ)ず。 東南(とうなん)より海を入(い)れて、江(え)の中(うち)三里(さんり)、浙江(せっ…

思い出の女「百人一首」

忘れえぬ女たちを詠う100首のうち30首 戦死せし教え子もあり島の子の我には妹のごとく思へり 二十四の瞳の権化と思ひしに脆くも崩れしあの日あのこと 島浦のこぼれ美島を教えられし文学少女才弾けたり ほかほかの焼き芋くれしわけでない冬の渚に描きたる日よ…

『現代俳句パノラマ』百人一句

現代俳句パノラマ 』(立風書房・平成6年刊) 夏石番矢他編集 俳句の時代の俳句ガイド。現代俳句百人一句。既成の俳句概念にとらわれず、大家・気鋭の新人、作家・詩人・歌人たちの作品も視野に百句を厳選、読み巧者によって解読する多彩な俳句の現在。 類書…

8月25日花と花言葉・歌句

8月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 猪独活のおどろおどろと健やかに 雅舟 【花】 シシウド(セリ科) 【花言葉】 健康美 【短歌】 高原のシシウド銀くひかる朝蜘蛛みじろがず巣の端にいる 鳥海昭子 朝露がおりて、高…

夏石番矢俳句著書4冊

夏石番矢 俳句著書4冊 『世界俳句入門』 沖積社刊 俳句はもはや、日本人や日本語の独占物ではなく、世界的に広がる、普遍的な短詩となりつつある。 グローバル俳句フェスティバルに参加、世界俳句紀行、国境を超える裸の表現、全世界で愛される短詩へ 『現代…

加藤郁乎『日本は俳句の国か』

、 加藤郁乎が『日本は俳句の国か』(平成8年、角川書店刊)で紹介している俳句(古今混在)から 西行も未だ見ぬ花の郭かな 山東京伝 何の木の花とはしらずにほひかな 松尾芭蕉 散花に南無阿弥陀仏とゆふべ哉 荒木田守武 しらぬまにつもりし雪のふかさかな …

「おくのほそ道」覚書

『おくのほそ道』 俳諧紀行文 元禄7年(1694)刊 〔鹿島紀行・笈の小文・更科紀行の執筆後、幻住庵記・嵯峨日記の執筆前〕 芭蕉45歳(晩春~初秋) 5年後(元禄7年10月12日死去、50歳) 元禄2年(1689)3月27日(太陽暦5月16日) 江戸深川 出発 門人河合曾…

8月24日花と花言葉・歌句

8月24日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)烏瓜種の形が結び文 雅舟 【花】 カラスウリ(ウリ科) 【花言葉】 よき便り 【短歌】いい便りありそうな日のカラスウリ手のとどかない高みに赤し 鳥海昭子 カラスウリの赤い実を見…

夏~秋〔紙碑〕

夢二「宵待草」

センチメンタルとはいえ、時代を超えて響いてくるものがありますね。

奥の細道の「宿」

『奥の細道』で「宿」の表現されている部分 ①その日ようよう早加(そうか)といふ宿(しゅく)にたどり着(つ)きにけり。 ②卅日(みそか)、日光山(にっこうざん)の梺(ふもと)に泊(とま)る。 あるじのいいけるやう、「わが名を仏五左衛門(ほとけござえもん)といふ…

万葉時代の旅

『万葉集』には、「旅寝」「旅人」などの複合語を含めると、百例を越す用例が見られる。 「羇旅歌」「羇旅作」「羇旅発思」等の題詞や分類標目のもとに、数多くの旅の歌が載せられている。 タビという状況が非日常の不安定な状況であり、歌によって魂の安定…

「旅」の辞書的な意味

「旅」とは ①自分の家を離れて、臨時に別の所にいること。また、その途中にいること。 現代語の「旅行」より意味が広く、よその土地に行くと限らず、近くに行くこともいう。 小学館『古語辞典』 ②自宅をはなれて、泊まりがけで一時(遠い)よその土地へ行く…

「芭蕉の旅」に関する山本健吉の文章

芭蕉(西行を含め)の旅について 山本健吉 旅は単に未知の風光に接することだけではない。それはまた人間の歴史と運命とを我々に教えるのである。吟行なんぞと称してけちな風景画を探して歩く手合は、所詮芭蕉の旅を栖とし、旅に果てることを思った悲しい心…

8月23日花と花言葉・歌句

8月23日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)なでしこは大和に帰るひっそりと 雅舟 【花】 ナデシコ(ナデシコ科) 【花言葉】 純愛 才能 【短歌】 八月の川原に咲くナデシコのなみだぐましよ今もむかしも 鳥海昭子 川原の石の…

芭蕉「宿」14句

芭蕉の発句の中で「宿」の詠まれた14句 ①関守の宿を水鶏にとはうもの ②宿かりて名をなのらするしぐれかな(元禄5年、島田の駅如舟への挨拶句) ③草臥て宿かる比や藤の花(高市郡八木の旅宿での吟、大和行脚のとき) ④あの中に蒔絵書たし宿の月 ⑤発句なり芭蕉…

百日草衰えゆくも又佳しと

花の命は短くても君との思ひ出永遠にあり 千日紅日日草より百日草頼り甲斐ある君と思へり

旅寝論(去来)

「旅寝」=旅先で宿り、寝ること。旅の宿り。旅枕。草枕。 【旅寝論】 『去来抄』『旅寝論』は去来、『三冊子』は土芳による蕉門の代表的俳論。いずれも芭蕉から直接教えを受けた弟子が、俳諧の起源、不易流行、句作の技術、また修行の心得等について師の真…

8月22日花と花言葉・歌句

8月22日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)遠き日の夏水仙や胸に咲く 雅舟 【花】 ナツズイセン(ヒガンバナ科) 【花言葉】 快い楽しさ 【短歌】父母の亡き家に帰りてみつけたるナツズイセンを告げる人なし 鳥海昭子 幼少を…

8月21日花と花言葉・歌句

8月21日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 山ゆけば秋の卯の花谷の音 雅舟 【花】 ノリウツギ(ユキノシタ科) 【花言葉】 臨機応変 【短歌】 谷川のしぶきにわずか揺れながら白く素朴にノリウツギあり 鳥海昭子 和紙をすく際…

芭蕉の句に詠まれた「夢」

「夢」とは、無常の詠嘆とともに悠久への希求を含みもつ言葉である。 芭蕉の発句に見られる「夢」には次のような句がある。 芭蕉全発句993句より 端午 あすは粽難波の枯葉夢なれや (六百番俳諧発句合) ✳渺茫と回想する夢 杜国が不幸を伊良古崎にたづねて、…

広陵の名文句【一人一役・全員主役】

広 陵 讃 歌 広陵のキャッチフレーズ名文句【一人一役・全員主役】 ★ 準四字熟語を二つ重ねたところがいい 五 七 五 七 七 ☆広陵高校は「質実剛健」を校訓に文武両道目指している。

「現代俳句」女流俳人句集12冊

「現代俳句」女流俳人句集12冊 巻頭句と巻末句 鈴木ゆき句集 『青蔦』 水明発行社 塀攻める如く青蔦のぼりゆく 句碑永久に名水の里花吹雪 永瀬千枝子句集 『貝覆ひ』 東京四季出版 海女が干す魚のきらめき春の磯 散る桜山ざわざわと鱗立つ 摂津よしこ句集 …

鶏頭に蜻蛉

鶏頭の十四五本もありぬべし 虚子 鶏頭を好む蜻蛉を捉へたり 雅舟

春秋・花実=一如

花も実も夏又秋のうれしさよ 雅舟 夏秋は一如 自然のありがたし 雅舟

朝顔にセセリチョウ

朝顔や一期一会のセセリチョウ 雅舟 秋空や郷土の声援ラジオの声 雅舟

秋の気配4句

8月20日 秋の気配の立つままに 剣持屋敷に拾う数句

われは海の子

夏の風吾は海の子今傘寿 雅舟

8月20日花と花言葉・歌句

8月20日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 千日紅千日港に咲き続け 雅舟 【花】 センニチコウ(ヒユ科) 【花言葉】 変わらぬ愛情 不朽 【短歌】あざやかなセンニチコウとおはぐろの祖母が顕ちけり八月の庭 鳥海昭子 夏の陽射…

和田浜の海猫の群れ

ハマゴウは秋来てもなほ咲き続け