文藝

夢二「宵待草」

センチメンタルとはいえ、時代を超えて響いてくるものがありますね。

花鳥諷詠

【花鳥諷詠】 高浜虚子が昭和初期に唱えたホトトギス派の主張。四季の変化によって生ずる自然界の現象およびそれに伴う人事界の現象を無心に客観的に詠むのが俳句の根本義であるとするもの。 秋の虫晩夏の花に止まりけり 雅舟

谷崎潤一郎の愛した家

いわゆる『谷崎源氏』を執筆した部屋 昭和21年 京都市左京区南禅寺下河原町に転居する(前の潺湲亭) 【下鴨神社隣接石村亭】 文豪・谷崎潤一郎が最も愛したと言われる邸宅。( 昭和24年~31年)

:ゲーテの言葉

● If you’ve never eaten while crying you don’t know what life tastes like. Johann Wolfgang von Goethe (ゲーテ) 涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない。

宵待草のやるせなさ

身の回りマツヨイグサ(月見草)をたずねて独りさまよう

竹久夢二「宵待草」

マツヨイグサ(宵待草の本名)

海辺の生き物に寄せて

シオマネキの子どもでもその素質あり 必死で威嚇する人生初めての危機、砂蟹 川端康成の名作掌編に「ばったと鈴虫」がある。

悲恋の五花

お夏清十郎,樽屋おせん,おさん茂右衛門 ,八百屋お七,おまん源五兵衛〜すべて悲恋、 命を賭けた恋の花

薔薇の木に薔薇の花咲く

薔薇の木に薔薇の花咲く 何事の不思議ならねど

天に星・地に花・人に愛

天に星 地に花 人に愛 心染川霊園にて

馬鈴薯の歌

啄木の歌が直ちに思ひ出る 馬鈴薯の花庭に咲く時

賢治のはるかな愛

宮沢賢治が生前刊行した唯一の詩集『春と修羅』 これまで愛する妹トシの喪失とともに 語られてきたが、そこにもう一つの物語が秘められていた。ある特定の女性との恋、愛。 その思わぬ展開が、賢治の心に深く刻まれ、晩年の傑作『銀河鉄道の夜』に昇華されて…

西川徹郎論集成『修羅と永遠』

1200頁の大冊に驚嘆。 『修羅と永遠』 西川徹郎論集成 西川徹郎作家生活五十年記念論叢 (西川徹郎文學館叢書) 著者 西川 徹郎 (代表著) 実存俳句の提唱者である西川徹郎の人と文学、作品や論文、著作等について、日本文壇・詩歌俳壇・思想・哲学各界の第…

ミュシャの到達点

アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, アルフォンス・マリア・ムハ、1860年7月24日 - 1939年7月14日)は、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー。多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は星、…

宮澤賢治「永訣の朝」

永訣の朝 宮澤賢治 けふのうちにとほくへいってしまふわたくしのいもうとよ みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ (あめゆじゅとてちてけんじゃ) うすあかくいっさう 陰惨な雲から みぞれはびちょびちょふってくる (あめゆじゅとてちてけんじゃ) (…

楼蘭

『楼蘭』 井上靖 大国の漢と匈奴とにはさまれた弱小国楼蘭は、匈奴の劫掠から逃れるために住み慣れたロブ湖畔の城邑から新しい都城に移り、漢の庇護下に入った。新しい国家は善と呼ばれたが、人々は自分たちの故地を忘れたことはなかった。それから数百年を…

太宰治『津軽』斜陽館

太宰治記念館「斜陽館」 太宰が生まれる2年前の明治40年(1907) 父・津島源右衛門によって建てられた豪邸。和洋折衷・入母屋造りの建物は米蔵にいたるまで青森ひばが使用され、どっしりした重厚感が特徴となっている。

夕方は限りなく優しい一時(ひととき)

いきいきと生きることを忘れないように また明日へ希望をつなごう

天に星・地に花・人に愛

今は春・いつも春・私は青春

虚実皮膜論(フェイクニュースもほどほどに)

虚実皮膜論 近松門左衛門の演劇論 芸術における【真実】は、虚構(=フィクション)と事実との間の微妙なところにあるという。写実だけではなく、虚構があることによって芸の真実みが増す。 近松の友人の穂積以貫の『難波土産』に近松の言葉として紹介されて…

かもめのジョナサン今昔

林芙美子著『清貧の書』 このいたわしい女の書よ

(遠く懐かしい) 林芙美子著『清貧の書』 冒頭部分 私はもう長い間、一人で住みたいと云う事を願って暮らした。古里も、古里の家族達たちの事も忘れ果てて今なお私の戸籍の上は、真白いままで遠い肉親の記憶の中から薄れかけようとしている。 ただひとり母だ…

清貧に甘んず

清貧の書』林芙美子 『清貧の思想』中野孝次 現実の物質文明を無視していいのですか?

郷愁の詩人蕪村

北壽老仙をいたむ 与 謝 蕪 村 君あしたに去ぬゆふべのこゝろ千々に 何ぞはるかなる 君をおもふて岡のべに行つ遊ぶ をかのべ何ぞかくかなしき 蒲公の黄に薺のしろう咲たる 見る人ぞなき 雉子のあるかひたなきに鳴を聞ば 友ありき河をへだてゝ住にき へげの…

『清貧の思想』キーワード

ベルネーヌ「暮らしは低く 思いは高く」…(故)学友から60年前知らされた名言。

おーい雲よ、どこまで行くんだ。

空 山村暮鳥 おうい雲よ ゆうゆうと 馬鹿にのんきそうじゃないか どこまでゆくんだ ずっと磐城平の方までゆくんか

サニーレタス畑

冬陽浴びすくすく伸びる西洋萵苣 雅子

中西進著『文学の胎盤』

文学の胎盤 中西進がさぐる名作小説42の原風景 中西進著 日本の近現代小説は、この国土の中にどんな胎盤をもっているのか。名作の舞台を訪ね、風土と作品との深奥の契約を読み解く。取りあげた小説のあらすじ、著者略歴、小説の舞台へのアクセスを示す。 …

国木田独歩「野は黄昏の芒かな」

国木田独歩『武蔵野』より 日が落ちる、野は風が強く吹く、林は鳴る、武蔵野は暮れんとする、寒さが身に 沁() む、その時は路をいそぎたまえ、顧みて思わず新月が枯林の梢の横に寒い光を放っているのを見る。風が今にも梢から月を吹き落としそうである。突…

君の名は。【組紐】

『富士登山記』小島烏水著 足許を瞰下すと、火口壁の周辺からは、蝋燭の融けてまた 凝ったような氷柱が、 組紐の如く、何本となく、尖端を鋭くして、舌のように垂れて ... 君の名はと たずねし人あり それは昔 今君の名は。組紐付けて