2017-08-25 『現代俳句パノラマ』百人一句 書評 #誕生日 現代俳句パノラマ 』(立風書房・平成6年刊) 夏石番矢他編集 俳句の時代の俳句ガイド。現代俳句百人一句。既成の俳句概念にとらわれず、大家・気鋭の新人、作家・詩人・歌人たちの作品も視野に百句を厳選、読み巧者によって解読する多彩な俳句の現在。 類書 山本健吉『現代俳句』 塚本邦雄『百句燦燦』 夏石 番矢(なついし ばんや、1955年 7月3日 - )は、兵庫県 相生市生まれの俳人。.. 日向ぼこ呼ばれて去ればそれつきり 中村汀女 四角な空万葉集にはなき冬空 加藤楸邨 ごはんつぶよく噛んでゐて桜咲く 桂信子 夏の山国母いてわれを与太という 金子兜太 霹靂と墨書して四肢おとろふる 塚本邦雄 松島を/逃げる/重たい/鸚鵡かな 高柳重信 死装束嫋嫋として山すすき 石牟礼道子 豊旗雲の上に出てよりすろうりい 阿部完市 太郎に見えて次郎に見えぬ狐火や 上田五千石 麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子 冬髪刈るや庭園論の父いずこ 寺山修司 瑠璃王の東西南北みずけむり 夏石番矢