#その他人文科学

暮らしは低く 思いは高く

清貧はピュアでいいが高校の校歌にするのはいかがとおもふ

竹取の翁、仙女に遇う

竹取の翁、九人の(神仙の)女子(をみなご)に値(あ)ひぬ。花容は匹(たぐ)ひなし。 難題婚『竹取物語』のかぐや姫とはちょっと違う。 『万葉集』 巻16-3791 長歌及び反歌 緑子の 若子の時には たらちしも懐し 褨(すき)を襁(か)け 平生(ひらふ)の時には 木綿の肩…

讃岐古典文学講座

【大野原古典文学講座】 (第三土曜九時半~十一時半 大野原図書館) 平成十二年度 万葉集 〃 十三年度 〃 〃 十四年度 〃 〃 十五年度 〃 【みとよ万葉講座】(第三日曜九時半~十一時半) 〃 十六年度 古事記 〃 (観音寺市働く婦人の家) 〃 十七年度 平家物語…

「~べからず」の解釈

警察官「立札が見えないのか」 学生「見えますよ。『登ることができない』とあるので『登ることができる』と思ってやっ たんだ」 警察官「……」 学生「『べし』の用法①推量②当然③適当④命令⑤可能など色々」 警察官「へりくついうな」 学生「権力者は禁止(=打…

嚢中三升の米 爐邊一束の薪

沙門良寛 五言律詩 生涯懶立身 騰々任天眞 嚢中三升米 爐邊一束薪 誰問迷悟跡 何知名利塵 夜雨草庵裡 雙脚等間伸 生涯身を立つるに懶く 騰々天真に任す 嚢中三升の米 炉辺一束の薪 誰か問はん迷悟の跡 何ぞ知らむ名利の塵 夜雨草庵の裡 雙脚等間に伸ばす ◎中…

暮しは低く、思いは高く

低く生き、高く思う。 ワーズワース(1802) Plain living and high thinking. ワーズワースのことばを内村鑑三は「低く生き、高く思う」と訳し、多くの人に共鳴された。ワーズワースは、簡素な生活と高尚な思考が失われたことを嘆いた。低く生きるとは、簡…

都鳥

名にし負はばいざ言問はむ都鳥 我が思ふ人はありやなしやと 『伊勢物語』 隅田川の言問橋でなくてすみません。 ここは讃岐財田川の琴弾橋

司馬遷『史記』~李陵

武田泰淳 『司馬遷』 「司馬遷は生き恥さらした男である。」に始まる本書は、武田泰淳の中国体験もふまえた戦中の苦渋の結晶であり、それまでの日本的叙情による歴史から離れて、新たな歴史認識を展開した。世界は個々人の集合であり、個の存在の持続、そし…

食べる・逃げる・繁殖する

鳥は食べる・逃げる・繁殖する それだけのために生きている 人はちがう いろいろ雑多 目的が色々多すぎる

【ほんとに】(口癖)稀勢の里よかったね。

口癖は《治せない》ものか? ①只今初優勝インタビュ中【ほんとに】を10回以上繰り返している最中である。 ②【やっぱり】を繰り返す人もかなりある。大勢順応派で、こちらの頭が変になる。 ③【いわゆる】を連発する人もある。注釈を施すのは、おせっかいとい…

「梅」の語源・字源

【梅・楳】 略史 別名に好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)などがある。それだけ日本人に親しまれた花の歴史を保ちもってい…

ものは言いようで角が立たない

「次のもの言い、含みがあって?」 ◎まあ、ふっくらとお元気そうで… ◎しっかりしてますね。はきはきして… ◎おとなしく、おしとやか、今時なかなかこんな人… ◎奥深くて、とても内容のある話だったわ… ◎ユニークな、誰も真似できないところあるわ… ◎トーダイく…

これは何?

実が固く閉じている梔子 樋口一葉の和歌に 誰もかくあらまほしけれこの花の【いはぬ】にひとのなほもめづらん おもふ事いはねば知らじ【口なし】の花のいろよきもとのこころも 「くちなし」の語源には諸説あり。 ◆果実が熟しても裂けたりはじけたりしないの…

讃岐(西讃)方言etc.

関西方言・四国方言、そして香川「讃岐方言」にコンプレックスを抱くことはない。 どこだって、だれだってその地が、その人が標準だと言いきれないはずだ。 東京にあっても、古くは東(吾妻)夷の田舎であったはずだ。思い上がることはない。 =讃岐方言= 「…

伯楽は常には非ず。

伯楽=馬の名鑑定人。広く、才能を見抜く目利き。 伯楽は常に非ず=全部否定 伯楽は常には非ず=部分否定 「伯楽一たび冀北の野を過ぎて馬群遂に空し 」 韓愈「送温処士赴河陽軍序」 伯楽がひとたび良馬の産地である冀州の北部を通ると、良馬は一頭も残らな…

能「西行桜」

西行桜 四番目略三番 (太鼓あり) シテ 老桜の精 季 春 ワキ 西行法師 所 京都・西行庵 ワキヅレ 花見の人 西行桜 作者(年代) 世阿弥(室町時代) 能柄<上演時の分類> 現行上演流派 観世・宝生・金春・金剛・喜多 本説<典拠となる作品>『山家集』 西行桜…

謡曲「翁」

謡曲「翁」 翁は、露払いの千歳の舞の後、五穀豊穣、天下泰平を祈る白い翁の静謐な舞。大地を踏みかため、精霊を呼び起こす黒い翁の躍動的な舞。素袍大紋、侍烏帽子で威儀を正し、舞台披きや年頭に舞われる儀式的な一曲。 シテ 翁 千 歳 シテ 上「とうどうた…

ネオ連句「寺山修司・詩人死して」

★「寺山修司・詩人死して」と題するネット新連句に興じていたのは7年前。 お師匠さんの不遜先生は杳としてその後の消息を知らず。ただ当時の 連句熱が懐かしく、精神的充実感を振り返っております。このとき小生 は宣長なる俳号を頂きました。 以下、制作過…

実方はどこに?

実方はどこに登場するのか? かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを 『百人一首』 51番 藤原実方朝臣 『後拾遺集』恋612番 女にはじめて遣はしける 謡曲では、王朝の花形業平、後半期では実方と謳われた藤中将実方。ここでは、西行が…

《いてふ》ひらひら

《銀杏》 《公孫樹》 どう書こうとも《いてふ》なるひらがな書きに如くものぞなき

アラッ まイ~カ

朝から ことば遊び アラーッ ま イ~カ

ハングル管見

賞味…おいしい 甘い 辛い

風流(ふりゅう)

NHKが先ほど言い間違い、訂正した「風流」の読み「ふりゅう」 「日立風流物」 文化遺産オンライン(文化庁)や茨城県教育委員会のサイトでは読み仮名を「ふりゅうもの」としている。 有職読み「ふりゅう」とは… 能楽芸能で,特殊演式の際に式三番(翁)に加…

江戸末期大野原の俳人庄司霞柳

梅の花残る潮・・・桜 庄司吉五郎 琴弾八幡宮境内早苗塚 高尾観音の芭蕉句碑を建立した筆頭人 慶應三年十一月没 享年六十二歳 庄司正迪・吉五郎墓碑

雪いろいろ

こな雪(粉雪) さらさらとした粉末状で、乾燥した雪。寒冷な地域に多い。 たま雪(玉雪) 球形をした雪。雪のシーズンの初めや終わりの時期、また雪 雲のでき始めている先端部分などで見られる。 はい雪(灰雪) 空中をすらっと降りてくるのではなく、灰の…

蘇州夜曲

永遠の名曲蘇州夜曲聴く 君がみ胸に 抱かれて聞く 夢の船唄 鳥の声 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか柳が すすり泣く

木扁の漢字(万葉植物)

木扁の漢字の読み ★万葉植物 ★梧(あおぎり) ★梓(あずさ) 杏(あんず) 柞(いすのき) ★梅(うめ) ★榎(えのき) 槐(えんじゅ) ★楝(おうち) 朮(おけら) 海棠(かいどう) ★楓(かえで) 柿(かき) ★樫(かし) 梶(かじ) ★柏(かしわ) 槲(か…

八卦と十二支図面

当たるも八卦 当たらぬも八卦 占いは、当たることもあるし外れることもなるものなのだから、占いの吉凶は気にするなということで、悪い結果が出たときに使われることが多い。 「八卦」とは占いのこと。易で、陰と陽を示す算木の組み合わせで得られる八種の形…

これが三蔵法師だ

三蔵法師 仏教の経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に精通した僧侶(法師)のこと。また転じて訳経僧を指していうようになった。単に「三蔵」と呼ぶこともある。 日本では中国の伝奇小説『西遊記』に登場する人物「三蔵法師」として特に有名だが、三蔵法師というのは一…

亢竜の悔い

『徒然草』 第83段 「亢竜の悔あり」とかやいふこと侍るなり。月満ちては欠け、物盛りにしては衰ふ。 (口語訳) 昇りつめた竜は後は下るだけなので、そこに悔いがあるのです。月が満ちると必ず欠け、物が盛えると必ず衰える。 雅に澄む立待月を待ち得たり 雅…