2016-12-14 実方はどこに? 古典文学 #その他人文科学 実方はどこに登場するのか? かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを 『百人一首』 51番 藤原実方朝臣 『後拾遺集』恋612番 女にはじめて遣はしける 謡曲では、王朝の花形業平、後半期では実方と謳われた藤中将実方。ここでは、西行が陸奥に下り、実方の遺跡を弔って和歌をたむけると、実方の亡霊が現れる。 その不遇が後の世まで語られ、西行が実方の墓を詣でて歌を詠む。 この謡曲・実方は、西行が由ありげな墓を発見それは、実方の墓だったという筋。 『奥の細道』では「鐙摺、白石の城を過、笠島の郡に入れば、藤中将実方の塚はいづくのほどならんと、 人にとへば、是より遥右に見ゆる山際の里を、... 藤中将実方ゆかりの笠島は 五月雨あとのぬかり道のかなた…