司馬遷『史記』~李陵

   武田泰淳 『司馬遷』  
司馬遷は生き恥さらした男である。」に始まる本書は、武田泰淳の中国体験もふまえた戦中の苦渋の結晶であり、それまでの日本的叙情による歴史から離れて、新たな歴史認識を展開した。世界は個々人の集合であり、個の存在の持続、そして、そこからの記録が広大な宇宙的世界像と通底する。第一篇「司馬遷伝」、第二篇「史記」の世界構想。
   中島敦李陵』 前漢の武将・李陵匈奴に敗戦し、捕らえられ、その地で暮らした。 前漢国内 で李陵の「裏切り」を弁護した司馬遷宮刑を受けた。

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