#短歌

憶良の歌、芭蕉の句に見る【親心】

子等を思ふ歌 山上憶良 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものぞ 眼交に もとなかかりて 安眠し寝さぬ ( 『万葉集』巻5-802) 銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも ( 〃 803) ... 宇利波米婆 胡藤母意母保由 久利…

高山植物三つ

小岩桜 黄花駒爪菫 深山延齢草 ⚘平地なる普段着花より品位ある高山植物含蓄がある⚘

紫草→紫色

絶滅危惧種「ムラサキ」から天平の色「紫色」を抽出、染色するのは至難の業

かけがえのない今をもっと大切に

【鎮魂挽歌・誓いの歌】 生き残った人々我ら忘れない あの原爆忌 震災忌

紅蓮(ぐれん)白蓮(びゃくれん)

大紅蓮大白蓮の夜明けかな 高浜虚子 今日(けふ)の日は紅蓮(ぐれん)白蓮(びゃくれん)他は要(い)らず 雅澄(傘寿)

花よ蝶よと育てられ

世の苦労知らない若者年寄りとなりゆく現代空恐ろしや

駱駝の競馬(レース)

駱駝はラクダ 人は自由に動物を利用活用悪用までも

旧日本道路公団に万葉歌碑

旧日本道路公団(四国・高松)玄関前に人麻呂万葉歌碑が建てられている。 ◎なかなかしゃれたことをしますね! 玉藻よし 讃岐の国は 国柄か 見れども飽かぬ 神柄か ここだ貴き 天地日月とともに 満(た)りゆかむ 柿本人麻呂 『万葉集』巻2-220 より

人麻呂挽歌観

『万葉集』巻二 人麻呂「挽歌」に関する私見 〔A群〕 讃岐国 (さぬきのくに ) 狭岑島 (さみねのしま ) にて 石中 (いそへ ) の 死人 (しにひと ) を視て、柿本朝臣人麿がよめる歌一首、また短歌 0220 玉藻よし 讃岐の国は 国柄 (くにから ) か 見れども飽か…

万葉時代もウナギは夏痩せに⋯⋯

鰻(うなぎ)は、万葉時代には「むなぎ」と呼ばれていて、現在のように夏痩せにいいと言われていた。 痩人を嗤笑ふ歌 二首 大伴家持が形飢饉に似た吉田連老(字、石麻呂)を 巻16-3853 石麻呂に我れ物申す夏痩せによしといふものぞ鰻捕り食せ 〃 3854 痩す痩す…

只今交尾中

七年間待った甲斐あり 悦楽のこの時のため 声振り絞り 間一髪 あぶれた蝉は茫然と 次の相手を探すに如かず

万葉時代の魚

鯛・鵜・鮎 醤酢 (ひしほす ) に 蒜 (ひる ) 搗き 合 (か ) てて{【鯛】願ふ我にな見せそ 水葱 (なぎ ) の 羹 ( 巻16ー 3820) 大伴家持の歌 861 松浦川川の瀬早み紅の裳の裾濡れて鮎か釣るらむ 863 松浦川玉島の浦に若鮎釣る妹らを見らむ人の羨しさ

万葉集の「海の暮らし」の歌

海の暮らしを感じさせる『万葉集』の歌 0874: 海原の沖行く船を帰れとか領巾振らしけむ松浦佐用姫 0954: 朝は海辺にあさりし夕されば大和へ越ゆる雁し羨し 1145: 妹がため【貝を拾ふ】と茅渟の海に濡れにし袖は干せど乾かず 1157: 時つ風吹かまく知らず吾児…

万葉集に詠まれた魚

万葉集に詠まれている 魚扁の動物 ①あゆ 鮎(年魚)あゆ 川の瀬に鮎子さ走り島つ鳥 鵜養 伴な⋯(巻19ー4156) 毎年に鮎し走らば辟田川鵜八つ潜けて川瀬尋ねむ (巻19ー4158) ②いさな 鯨くじら 川行き渡り 鯨魚 取り海道に出でて (巻 13ー 3335) 鯨魚取り…

揚羽永遠

道端に揚羽見つけて永遠に姿伝えるを我が使命とす 澄人 許せ揚羽我が永遠の標本に犠牲となりし今日の運命を 澄人

桔梗は万葉時代「朝顔」

万葉に詠まれし「朝顔」は桔梗です 今の蕣 当時ありません

朝から蝉の鳴き騒ぐ

木々多き我が庭に鳴くクマゼミの大合唱に辟易とする

母と子と渚

母と子と渚で遊ぶ幸せよ 父の姿のなきを気して 澄人

海よ空よ、その果てに消えてゆかむ

海の果てに消えてゆかむか 鳥となり青空の果てに消えてゆかむか 雅舟

夏渚親子の光景

夏渚子らと遊びし日のごとく今日目の辺りその景を見し

鵯の群れ

群れなして来ては去り行く鵯の人に近づく性身に着けず 澄人

万葉集の「久木」は①赤芽柏、②キササゲの二説あり。

「楸」は ヒサギ(久木)と読む。

この鳥?

雀とは違う鳥なの? ニュウナイスズメ?

万葉の花蓼を詠んだ歌

『万葉集』に詠まれている蓼の歌は次の3首である。 我が宿の穂蓼古幹摘み生し実になるまでに君をし待たむ (巻12‐ 2759) みてぐらを奈良より出でて水蓼穂積に至り...(長歌) (巻13ー 3230) 童ども草はな刈りそ八穂蓼を穂積の朝臣が腋草を刈れ (巻16ー 384…

ウミネコの飛び立ち

常日頃自堕落に棲む海猫を飛び立たたせみてカメラに収める 澄人

本日三首

家出せし愚息が帰り来たごとく海猫浜に群れなし返る 夜の九時急に花火の音がして外に出で立てば闇に花咲く 不遜人近所に住んでる不幸せ別の僥倖信じて明日へ

万葉の花

み熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へどただに逢はぬかも 人麻呂 『万葉集』 巻4-496 梨棗黍に粟つぎ延ふ葛の後も逢はむと葵花咲く 巻16-3834 作者未詳 ※この葵花は 「立葵」ではないとされている。

夕日はどこに沈む?

伊吹島西に夕日は消えてゆく 西方浄土であるかもしれず できうれば仏に頼らず逝きたいと強がり言ってる我が命かな 雅人

万葉・奥の細道に詠まれた「萩」

宮城野萩 ミヤギノハギは宮城県の県花、仙台市郊外の宮城野地区には自生はなく、「宮城野」の名の由来はよくわかっていない。 「萩」は国字で、中国語の「萩」は全く別種。 「秋の七草」は、『万葉集』山上憶良の歌 秋の野に 咲きたる花を 指(おゆび)折り …

万葉歌絵、今朝8首