万葉集に詠まれた魚
万葉集に詠まれている 魚扁の動物
①あゆ 鮎(年魚)あゆ
川の瀬に鮎子さ走り島つ鳥 鵜養 伴な⋯(巻19ー4156)
毎年に鮎し走らば辟田川鵜八つ潜けて川瀬尋ねむ (巻19ー4158)
②いさな 鯨くじら
川行き渡り 鯨魚 取り海道に出でて (巻 13ー 3335)
鯨魚取り海の浜辺に 心 もなく寝たる人は (巻13 ー3336)
鯨魚取り海の浜辺に 心 もなく寝たる人は (巻13 ー3336)
③かつを 鰹かつお
水江の浦島の子が鰹釣り鯛釣りほこり (巻9ー1740)
④しび 鮪まぐろ
海の底沖つ海石に鮑玉さはに潜き出 (巻6ー938)
⑤すずき 鱸すずき
荒妙の藤江の浦に鱸釣る海人とか見らむ(巻3ー 252)
⑥ たひ 鯛たい
水江の浦島の子が 堅魚 釣り 鯛 釣りほこり (巻9 ー1740)
⑦ ひを 氷魚ひお
吉野の山に氷魚ぞさがれる (巻16ー 3839)
⑧ ふな 鮒ふな
醤酢に蒜搗き合てて鯛願ふ(巻16ー 3828)
⑨ むなぎ 鰻うなぎ
石麻呂 に吾物申す夏痩によしといふものそ鰻取り 食 せ (巻16ー3853)
痩す痩すも生けらば在らむをはたやはた鰻を捕ると川に流るな (巻16ー3854)