2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一つ家に遊女も寝たり

一家に遊女もねたり萩と月 芭蕉 市 振 今日は親しらず子しらず犬もどり駒返しなど云北国一の難所を越てつかれ侍れば、枕引よせて寝たるに、一間隔て面の方に若き女の声二人計ときこゆ。年老たるおのこの声も交て物語するをきけば、越後の国新潟と云所の遊女…

「奥の細道」の極意

元禄二年、芭蕉は門人曽良を伴って奥羽長途の行脚に出る。 涼し→早し (移動感、時の流れ) ~推敲して改める~ 芭蕉は、宇宙の運行の縮図をここに見る。 日光…日の光⇔月の山…月山 ~ここには巧まずして「日月」の対比がある~

10月23日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月23日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 平静に野牡丹あなたに相対峙 雅舟 10月23日 【花】 シコンノボタン(ノボタン科) 【花言葉】 平静 【短歌】シコンノボタンひらきし朝のしずけさに守り続ける約束があり 鳥海昭…

森勇翼君の遺墨「夢」展

森勇翼 遺作「夢」展 書道家教師の道を志しながら、3年前に25歳で他界した三豊市豊中町出身の森勇翼(ゆうすけ)君の遺作展(10/19~23)が開催され、多くの来館者に感動を与えた。 会場 観音寺市坂本町の市中央図書館多目的ホール。 万葉集の短歌、芭蕉の…

月を捕らえる蜘蛛

明の月蜘蛛攫まんと弄れり 雅舟 蜘蛛が攫む有明の月西の空 雅舟 大いなる餌の月逃した蜘蛛の愁 雅舟

10月22日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月22日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 秋丁字秘めやかにして何かあり 雅舟 10月22日 【花】アキチョウジ(シソ科) 【花言葉】秘めやかな思い 【短歌】秘めやかに思い深める昨日今日アキチョウジ咲くうつむきしまま …

10月22日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月22日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 秋丁字秘めやかにして何かあり 雅舟 10月22日 【花】アキチョウジ(シソ科) 【花言葉】秘めやかな思い 【短歌】秘めやかに思い深める昨日今日アキチョウジ咲くうつむきしまま …

瀬戸内国際芸術祭「本島」

本島 瀬戸内海 塩飽水軍の本拠地の島。塩飽水軍は古くからこの地で知られ、信長、秀吉、家康にも認められ、江戸時代も650人の人名(にんみょう)が、周辺の島々の支配自治権を与えられていた。その中の年寄が政務を執った塩飽勤番所も残っている。 秋会…

10月21日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月21日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 正義感秘めたる人よ竜胆よ 雅舟 10月21日 【花】オヤマリンドウ(リンドウ科) 【花言葉】正義 【短歌】 高原の草丈を己の丈と決めオヤマリンドウ咲きいたりけり 鳥海昭子 多く…

齋藤史の代表歌

歌人 齋藤史 1909年(明治42年)2月14日~2002年(平成14年)5月26日 革新的な歌風で戦後の短歌界に新しい風を吹き込み続けた。 死の側より 照明 せばことにかがやきてひたくれなゐの 生 ならずやも 我を生みしはこの鳥骸のごときものかさればよ 生 れしこと…

太宰の女ではこの人

かつての日太宰の女山崎富栄になりたいと言ひし人あり 山崎富栄(1919-1948) 父の経営する美容学校でまなび,美容師となる。昭和19年三井物産社員と結婚したが,夫はマニラへ転勤現地召集となり戦死。のち東京三鷹の美容院につとめる。太宰治と出会い、昭和23…

秋祭りの巫女

巫女で舞ふ皆美少女となりにけり 雅舟

10月20日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月20日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 今日ひと日心安らぐ麒麟草 雅舟 【花】アキノキリンソウ(キク科) 【花言葉】安心 【短歌】しじみ蝶ふたつまつわる山道のアキノキリンソウそよろともせず 鳥海昭子 二匹のシジミチ…

琴弾八幡宮秋祭り放生会

本日10月19日行われた琴弾八幡宮秋季例大祭では神事として「放生会」には 香川県知事も出られた。鯉を水に放ってやり、普段の殺生を侘びる行事。 浜田恵造香川県知事は、当地観音寺市出身(東大法学部卒)、Uターン。 知事は昨年より投げ入れ方が上手にな…

10月19日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月19日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 大毛蓼そのおおらかさ思いやり 雅舟 10月19日 【花】オオケタデ(タデ科) 【花言葉】思いやり 【短歌】オオケタデ塀越えて咲き一人住むあなたの声の明るく聞こゆ 鳥海昭子 塀…

奥の細道途次の連句会

藤村伊豆宅にて句会 発句 星今宵 師に駒ひいて とゞめたし 右雪 脇 色香ばしき 初苅の米 曽良 第三 曝水 躍に急ぐ 布つぎて 芭蕉 多太神社の参拝を終え、芭蕉と曽良は多太神社の近くにある本折日吉神社を訪れ、神主・藤村伊豆(俳号:鼓蟾)宅を訪問、歌仙…

ホトトギス

本日の誕生日の花ホトトギス 花言葉「永遠にあなたのもの」 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて すずしかりけり 道元禅師 この「ほととぎす」は時鳥(杜鵑) 「花のホトトギス」名前の元祖は鳥の方。 この花の内側には濃い紫色の斑点が 沢山あって 「鳥の…

椋鳥の大群(大野原花稲海岸付近)

これだけの仲間が居れば幸せか 数百の椋鳥つどふ夕暮れ 夕暮はしきりに鳥になりたいと思ふ 親子夫婦のしがらみなくて

10月18日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月18日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 永遠の声を届けるホトトギス 雅舟 【花】 ホトトギス(ユリ科) 【花言葉】 永遠にあなたのもの 【短歌】 尋ねても言うてもならぬ事がある花ホトトギス風にうなずく 鳥海昭子 口に…

外面如菩薩 内心如夜叉

『華厳経』に「外面菩薩に似、内心夜叉の如し」とあるのに基づく。 あの声で蜥蜴(とかげ)食らうか時鳥 榎本(宝井)其角 「人面獣心」という言葉も連想されるが、 「鬼面仏心」もある。そう悲観することはない。 「捨てる神あれば、拾う神もある」 盲目的信仰…

万葉集の葦

万葉集の「葦」を詠んだ短歌 2134: 葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴き渡る 2135: おしてる難波堀江の葦辺には雁寝たるかも霜の降らくに 2468: 港葦に交じれる草のしり草の人皆知りぬ我が下思ひは 2565: 花ぐはし葦垣越しにただ一目相見し子ゆ…

10月17日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

10月17日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 藤袴あの日あのことあの人よ 雅舟 【花】フジバカマ(キク科) 【花言葉】あの日のことを思い出す 【短歌】些細なることにてありき本日のためらい捨ててフジバカマ咲く 鳥海昭子 秋…

荻田さん、『万葉集』荻の歌を差し上げます。

荻(をぎ)は『万葉集』に3首のみ 碁檀越の伊勢国に往きし時、留れる妻の作る歌一首 ①神風の伊勢の濱荻折り伏せて旅宿やすらむ荒き浜辺に 碁檀越の妻(巻4-500) ②葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなべに雁鳴き渡る 作者不詳(巻10-2134) ③妹なろが使ふ川津の…

葦・荻・薄(?)

葦(上)・荻(中)・薄(下) ? 予讃線、すぐ先はもう伊予愛媛県。貴方の故国になります。

早苗塚

238年前に建てられた芭蕉句碑 (観音寺市琴弾八幡宮前) 早苗とる 手もとやむかし 志のぶ摺 芭蕉 「奥の細道」途次の句

母校に校舎なけれど「志」のみありて十分

箱モノは要らない。母校を愛する「志」だけで充分。 我らに燃ゆる【希望】あり 我らに高き【矜持】あり 我らに重き【使命】あり 「希望」「矜持」「使命」の集約として【志】が導き出されるが、この一語を用いて、 【志の文学】を志向することは、高橋和巳…

29年前の短連歌が現れ出る

句帖を整理していると、昭和59年の父(47歳)子(11歳)の「短連歌」連作4首がふと 現れ出てきた。幼稚なものながら、ただ懐かしく、ここに抜き書きしておく。 7月29日(日) 台風が来るというのに泳いでる 雅 過ぎているのにまだ来るという 佳 生き生きと海に来た…

10月16日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a3/Eupatorium_makinoi1.jpg/445px-Eupatorium_makinoi1.jpg 10月16日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 清楚とは鵯花の代名詞 雅舟 10月16日 【花】 ヒヨドリバ…

「青春」の詩を忘れないで

青春 サムエル・ウルマン 青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う。 薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、 たくましい意志、豊かな想像力、炎える情熱をさす。 青春とは人生の深い泉の清新さをいう。 青春とは臆病さを退ける勇気、 …

この世にある美しいもの三つ

この世には美しいものが三つある。 夕日、 夕月、 夕子さん。 昨夕見たこの三つが 忘れられなくて あなたに上げる。