2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

露を撮る

蓮(はちす)葉の濁りに染まぬ心もて何かは露を玉と欺く 僧正遍照『古今集』 花に葉に実にも雨露受け止めて晴れる陽を待つ讃岐野の末 古義軒

5月26日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます

5月26日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 清純な人に会ひたし金魚草 雅舟 5月26日 【花】 キンギョソウ(ゴマノハグサ科) 【花言葉】 清純な心 【短歌】 金魚草十本ばかりかつぎたるあなたの首の美しかりき 鳥海昭子 …

矢車の花

石川啄木の歌 函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花 初出「スバル」 明治43年11月号 家の周囲に矢車の花が咲き、友と文学を語り恋愛を談じた、あの故里函館青柳町が懐かしい。 矢車草とは別の矢車菊(ヤグルマギク)↓ お遍路を見送るはずの矢車菊…

万葉講座年間計画

古 今 短 歌 歳 時 記 短歌の季語は不問だが、あえて次の季語から 『万葉集』を初めとして古今の季節の歌を読む。 1月 正月・初春・年の始め・若水・子の日・青馬・春菜摘む・雪・霰・凍る 山橘・芹・注連飾・皸 2月 春待つ・春立つ・冬ごもり春・雪解け・斑…

ナヨクサフジ

ナヨクサフジ (弱草藤) ヨーロッパ原産の帰化植物。秋に芽生え、春から初夏にかけて紫色の花を咲かせる一年生草本。飼料・緑肥用に導入されたが、広く荒れ地や河原などに生育が見られるようになった。和名は弱草藤であり、なよなよした草藤との意味である。…

捥ぎ取りたい青梅

人知れず捥ぎ取り行かん青き梅うら若き日は二度と来たらず

アマポーラ

どなたも来てはいけませぬ 我一人アマポーラと向かい合っている時に

本山寺の算額

中井虎男先生発見の算額 古刹本山寺(三豊市豊中町)に算額が納められていた。和算が三豊でも盛んであったことを表している。 芙蓉の里にその複製が掲げられている。

本山寺の算額

これは複製で芙蓉の里(豊中町)に掲額されていて 本物は本山寺に収蔵されている。

5月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます

5月25日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 清らかさ通じずとても霞草 雅舟 5月25日 【花】 カスミソウ(ナデシコ科) 【花言葉】 清い心 思えば思われる 【短歌】 それとなく宥められいて霞草ひとりの部屋にふんわり活け…

植え田風景

田植えする人のなき世となりにけり 雅舟

万葉なでしこの歌

『万葉集』 撫子を詠んだ歌 河原撫子(ヤマトナデシコ) 408 なでしこがその花にもが朝な朝な手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ 464 秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑしやどのなでしこ咲きにけるかも 1448 我がやどに蒔きしなでしこいつしかも花に咲きなむなそへつつ…

ご存じですか「ナヨクサフジ」

なよなよの草の藤ゆえ名づけられナヨクサフジの今花盛り

泰山木

泰山木大きく白き艶のある君の掌我が頬つつむ 雅子

寺山修司、この歌

そら豆の殻一せいに鳴る夕 母につながるわれのソネット 「空には本」より 寺山修司

和・介・健

【和】【介】【健】 簡潔な三単語の観音寺市立大野原中学校の校訓 碑陰にはそれぞれ「なごやか」「ひとりだち」「すこやか」といとも簡単に解説されている。問題は【介】がなぜ「ひとりだち」になるか、一般には納得し難いところである。 佐藤一斎『言志四…

「八紘一宇」いいの?

戦時遺石「八紘一宇」 観音寺市大野原町下杉林 八紘一宇 (はっこういちう) 「世界を一つの家にする」を意味するスローガン。 第2次世界大戦中に日本の中国,東南アジアへの侵略を正当化するためのスローガンとして用いられた。 『日本書紀』のなかにみえる大…

み民吾生ける験あり

香川県三豊市山本町辻東中、毘沙門天境内 建立年月は昭和十五年十月。皇紀二千六百年記念碑 御民吾生有験 御民吾生ける験(しるし) 在天地之栄時 あり天地の栄ゆる時 爾相楽念者 にあへらく思へば 『万葉集』 巻6ー996 雑歌。 天皇の民である私は、生きてい…

日本は言挙げせぬ国

高橋虫麻呂,藤原宇合、羈旅,送別,大夫,天平4年8月17日 『万葉集』 巻6-972 四年壬申藤原宇合卿遣西海道節度使之時高橋連蟲麻呂作歌一首并短歌 右檢補任文八月十七日任東山々陰西海節度使 千萬乃 軍奈利友 言擧不為 取而可来 男常曽念 ちよろづの いくさ…

菅生神社 門柱万葉歌

惟神(かむながら) 三豊市菅生神社 門柱の万葉歌 『万葉集』 造酒歌 酒を造れる謌一首 (巻17-4031) 奈加等美乃 敷刀能里等其等 伊比波良倍 安加布伊能知毛 多我多米尓奈礼 中臣の太祝詞言云ひ祓へ贖ふ命も誰がために汝 大伴宿祢家持作之

菅生神社の万葉歌碑

菅生神社の境内にある左右一対の万葉歌碑 香川県三豊市山本町辻 三豊市山本町菅生神社門柱左右に『万葉集』の歌一首ずつ刻まれている。 人倫 たらちねの母に障らばいたづらに汝も吾も事成すべしや (巻11ー2517 作者未詳) 惟神 中臣の太祝詞を言ひ祓へ贖ふ命…

5月24日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます

5月24日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 含羞の人と花との向かひ佇つ 雅舟 5月24日 【花】 シャクヤク(ボタン科) 【花言葉】 はじらい はにかみ 【短歌】 シャクヤクのあかく角ぐむ彼の日ありはじらうほどの花のふく…

観一母校にも戦没詩人の詩碑前にもツツジ満開

観一(三中)母校の戦没詩人森川義信「勾配」詩碑

中井先生の戦時訓

大野原八幡神社に遺されている中井虎男先生の遺筆 ①大死一番至忠至孝 四字熟語「大死一番」 必死の覚悟で物事に取り組むこと。 元は仏教の言葉で、自身の欲望や迷いを捨てて修行に取り組むこと 出典 『碧巌録』 「至忠至孝至悌」とは、忠・孝・悌の最高の極…

トウモロコシ(唐黍)の花

唐黍の花盛りなり五月晴れ讃岐野は今光りあふるる 雅子

中井虎男先生墓碑銘

5月23日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます

5月23日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 耳傾け小鈴のようなアマドコロ 雅舟 5月23日 【花】 アマドコロ(ユリ科) 【花言葉】 心の痛みのわかる人 【短歌】清楚なる白いみどりの花を垂れアマドコロ咲きひとのやさしき…

万葉の花「あふち」

妹が見し楝(あふち)の花は散りぬべしわが泣く涙いまだ干なくに (栴檀) 大伴旅人の妻の死に対し山上憶良が贈った追悼歌(巻5-794)の長歌の後の反歌

神社門柱万葉歌

香川県三豊市山本町菅生神社門柱左右に『万葉集』歌一首ずつが刻まれている。 たらちねの母に障らばいたづらに汝も吾も事成すべしや (巻11ー2517 作者未詳) 中臣の太祝詞を言ひ祓へ贖ふ命も誰が為に汝(巻17-4031 大伴宿祢家持)

招き扶けの松

観音寺市粟井町の徳賢寺境内には、扶け松があり、それを詠った中井虎男先生(旧制三豊中学校数学教師・俳号無長)の歌が碑に刻まれている。 先々代住職合田卓見と先生に親交があって、この歌が献じられたとのこと。 手をのべて 招き扶けの 松あれば 悦びつれ…