2013-06-17から1日間の記事一覧

『平成万葉・千人一首』

奈良新聞社刊「千年たったら、古典になる」をキャッチフレーズに『万葉集」』にならった『平成万葉・千人一首』 心の響きをこの一冊に凝縮して、これからの先年先へ伝えたいという念願から企画された。 「平城遷都1300年」記念事業の一つとして、2010年県立…

四国の歌枕

宮野惠基著『歌人が巡る 四国の歌枕』 名所歌枕を一般に「歌枕」と呼ぶようになる。先人の名歌に触れ、まだ見ぬ地への憬れを掻きたてられる。本書は中央から離れた四国の歌枕を53ヵ所あえて選び、解説を施したもので、四国の文学に関心のある者には貴重な資…

森村誠一著『芭蕉の杖跡』角川マガジンズ

ゴマンとある「おくのほそ道紀行」 その一つにすぎないが、ミステリー小説の巨匠が「おくのほそ道」の謎に挑む。 江戸・深川(永遠への憧憬)、白河~日光(人の時間の外にある世界) 立石寺(気品ある山気)、敦賀~大垣(求道一途・終りなき途上) 芭蕉の句にちな…

中西進著『悲しみは憶良に聞け』光文社

力強い本書の題名にまず心惹かれる。「貧乏をうたった、ただひとりの万葉歌人」山上憶良。今で言う「在日」という生い立ちにあって「貧窮問答の歌」など社会性のある歌を多く詠んだ作品には、現代に通じる悲しみがこめられている。万葉学者中西進氏がその心…

中西進著『亀が鳴く国』角川学芸ブックス

名づけの名人中西進氏の『亀が鳴く国 日本の風土と詩歌』という心のこもった書。 氏は名だたる万葉学者。多くその歌を引きながら、古来の日本人美意識をたどる。それは暮らしの中でどのように育まれたのか、風土が生み成した短歌・俳句を手がかりに、文化の…

6月17日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

6月17日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 泰山木天に命をあずけ咲く 雅舟 6月17日 【花】 タイサンボク(モクレン科) 【花言葉】 威厳 自然の愛情 【短歌】おおらかなタイサンボクの初花よひとつが天をあおいでひらく …