2017-09-01から1日間の記事一覧

万葉集「防人の歌」

「万葉集」防人の歌 防人とは朝鮮や中国との国際緊張に備えて、東国から西国に派遣された兵士であった。東国から遥かな任地九州までの旅は容易ではなく、決死の覚悟であり、家族との悲しい別れがあった。行く者、見送る者。任地にいる夫を恋う妻と、故郷に残…

萬葉集巻7「羇旅歌」

万葉集【巻7 羇旅歌群 90首】 覊旅 (たび ) にてよめる 巻7ー1161~1250 1161 家 離 (ざか ) り旅にしあれば秋風の寒き夕へに雁鳴き渡る 1162 圓方 (まとがた ) の港の洲鳥波立てば妻呼びたてて辺に近づくも 1163 年魚市潟 (あゆちがた ) 潮干にけらし知多の…

更科紀行

「更科紀行」貞享5年(1688)笈の小文に続き、更科姥捨山の月を見に行く旅。 旅立 ① さらしなの里、おばすて山の月見ん事、しきりにすゝむる秋風の心に吹さわ(はぎて、ともに風雲の情をくるはすもの、又ひとり越人と云。 ② 木曾路は山深く道さがしく、旅寐の…

ご存じですか、神木【ナギ】

九月朔日

花屋にて

『笈の小文』原文

『笈の小文』 元禄21年(1709)刊。1687年10月、江戸を出て伊賀で越年、翌年須磨明石に至る紀行文。芭蕉の風雅観を示す。 百骸九竅の中に物有、かりに名付て風羅坊といふ。誠にうすものゝのかぜに破れやすからん事をいふにやあらむ。かれ狂句を好こと久し。 …

野ざらし紀行(原文)

『野ざらし紀行』(甲子吟行とも) 貞享2年(1685)刊 芭蕉40歳 母の墓参のための帰郷を兼ねた関西旅行紀行文。蕉風確立期にあたる。 1千里に旅立て、路粮を包まず。「三更月下無何に入」と云けむ昔の人の杖にすがりて、貞亨甲子秋八月、江上の破屋を出づる…

芭蕉野に咲く5句

野に出でよ(5句)

9月1日花と花言葉・歌句

9月1日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 内気とは讃め言葉なり白粉花 雅舟 【花】 オシロイバナ(オシロイバナ科) 【花言葉】 内気 柔和 【短歌】 親のない子が握りいしひと粒の白粉花の種ぬれている 鳥海昭子 ぎゅっと握っ…