万太郎のこの一句

 
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久保田 万太郎明治22年 ~ 昭和8年) 浅草生まれの大正から昭和にかけて活躍した小説家劇作家、俳人。生粋の江戸っ子として伝統的な江戸言葉を駆使して下町情緒と古典落語を愛し、滅びゆく下町の人情を描いた。 俳句でも飄逸な秀作が多い。
      もち古りし夫婦の箸や冷奴
      奉公にゆく誰彼や海蠃廻し
      短日や國へみやげの泉岳寺
      年の暮形見に帯をもらひけり
      凧の絲まきつゝはゝをおもふめる