三本松高校を称える理由

 甲子園出場のために歪んだ母校愛・郷土愛(偏愛)とも受け止められる日本の風潮に反旗を翻すわけではないが、四国の片田舎の普通科の高校【三本松高校】が勝ち進んでいることにひそかな快哉を覚える者である。
 また、校歌の質実【剛健】さ、作詞者の人となりにも共鳴を覚えている。私はこの学校の同窓生ではないし、郷土も異にしている。純粋自然体で甲子園野球を楽しみたい。

   作詞 石森延男 ★   

黎明(あした)に高く聳(そび)えたつ
阿讃の連峰(みね)にこもりたる
意志剛健の雄姿(すがた)こそ
わが学園(まなびや)の亀鑑(かがみ)なれ

夕陽に清く輝きて
播磨の灘(うみ)にただよえる
自我活動の栄光(ひかり)こそ
わが学園の精神(こころ)なれ

曠(ひろ)き希望(のぞみ)は海山に
若き命はこの胸に
雄々しくつよく美(うる)わしき
わが学園に幸あれや

★ 石森延男   1897.6.16. 生 1987.8.14. 没
児童文学者、教育者。 1923年東京高等師範学校卒業。南満州教科書編纂局,大連民政局学務係などに勤務。 39~49年文部省図書局の教科書編纂官をつとめ,以後著作生活に入った。ヒューマニスティックな作風で、代表作は長編少年少女小説『コタンの口笛』 (1957) 。 
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                    【剛健】を【亀鑑】とする この質実な校歌の真髄に共鳴する。