2016-06-02 惟神と随神 郷土文化財 #その他文化活動 かんながら (惟神・随神) ●《古くは「かむながら」と表記。「な」は格助詞「の」に同じ。「から」は素性・性質の意》 ●神であるままに。神として。 「久方の天つ宮に神ながら神といませば」〈万葉集巻2ー204〉 ●神代のままに。神のおぼしめしのままに。 「葦原の瑞穂 の国は神ながら言挙 げせぬ国」〈万葉集巻13ー3252〉 かんながらのみち【随神の道】 ●神代から伝わってきて、神の御心のままで人為の加わらないまことの道。神道。 【実例 歌碑】 菅生神社の境内にある左右一対の万葉歌碑 香川県三豊市山本町辻 三豊市山本町菅生神社門柱左右に『万葉集』の歌一首ずつ刻まれている。 (左柱) 人倫 たらちねの母に障らばいたづらに汝も吾も事成すべしや (巻11ー2517 作者未詳) (右柱) 惟神 中臣の太祝詞を言ひ祓へ贖ふ命も誰が為に汝 (巻17-4031 大伴宿祢家持)