惟神と随神

  かんながら (惟神・随神)     

《古くは「かむながら」と表記。「な」は格助詞「の」に同じ。「から」は素性・性質の意》

神であるままに。神として。
  「久方の天つ宮に神ながら神といませば」〈万葉集巻2ー204〉

●神代のままに。神のおぼしめしのままに。
  「葦原の瑞穂 の国は神ながら言挙 げせぬ国」〈万葉集巻13ー3252〉

  かんながらのみち【随神の道】
●神代から伝わってきて、神の御心のままで人為の加わらないまことの道。神道
       
      【実例 歌碑】
 菅生神社の境内にある左右一対の万葉歌碑    香川県三豊市山本町
  三豊市山本町菅生神社門柱左右に『万葉集』の歌一首ずつ刻まれている。       
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 (左柱) 人倫
たらちねの母に障らばいたづらに汝も吾も事成すべしや (巻11ー2517 作者未詳)
 
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  (右柱) 惟神
 中臣の太祝詞を言ひ祓へ贖ふ命も誰が為に汝 (巻17-4031 大伴宿祢家持)