#冬

末枯れの萩原寺(地蔵院)

はぎのはのはつかにあれをむかへたり 雅舟 巨鼇山とは雲辺寺山 萩原寺とは地蔵院

百日草百日咲いて

歳末吟 百日草 百日咲いて 暮れなづむ 雅俊

醸造は麹作りから

酒=水・酉(サケ・トリ) 酉とは、干支の10番目「トリ」。方角の名で「西」。陰暦8月の異称。 「酉」の本来の読みは「ゆう」。 口の細い酒つぼを描いたもの。

虻の魂

冬地蔵 虻の魂 見据ゑたり 雅俊

鰤の名句

鰤 冬の季語 「およそ冬より春に至るまで、これを賞す。夏時たまたまこれ あるといへども、用ふるに足らず」(『本朝食鑑』)。冬が、いちばん美味いのである。ことに 、寒鰤が。 鰤の名句

銀杏散る

金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の丘に 与謝野 晶子『恋衣』 金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に 晶子 銀杏の木額と見ゆるところより光の如く四方に葉の散る 晶子 砂浜に波の寄るより休みなく落葉をおくる二本銀杏 茂吉 わ…

紅き花、赤き葉

冬躑躅それとも早き冬椿 雅舟 満目の蕭条とした冬枯れに近づく季の赤き花と葉が好き

桜葉紅葉は美し

単純な淡い花より紅もみじ桜葉の色の深きおくゆき 雅子

腰を据ゑたる都鳥

川尻に腰を据ゑたる都鳥 (ワ行下二段活用は、植う・飢う・据う 三語のみ)

冬の蝶

愛に溺れあなたに溺れ冬の蝶 雅人

余命幾許紋白蝶

故里の野末の果ての冬の蝶 雅舟 霜月や余命幾許紋白蝶 雅舟

百日草百日咲いて冬迎ふ

百日草百日咲いて冬向かふ 雅舟

鮫の名句

落葉芸術

どれ選ぶこともできずに踏む落葉 雅人

渡り鳥ユリカモメよ

最近やって来た、冬の使者ユリカモメよ、お前たちは北国で逞しく育っていたのか。

琴弾の散り紅葉

琴弾の紅葉散り敷く年の暮れ

青天に白鷗あざやか

水鳥鴨の生態を撮る

小春日は長閑に過ごす鴨の群れ 雅舟 人近づけば直ちに逃げる態勢に 餌やってもカモメのようには寄って来ぬ

散り紅葉の絨毯

年の瀬も迫る公園散り敷ける紅葉の絨毯そのままにして 雅子 散り紅葉掃き清めるをためらうか 雅人

前栽の野菜たち

これくらいあるのがふつーいなかでは ブロッコリー知らない昔の懐かしさ このところレタス安くて出荷せず田圃の中に埋め込むと言う 春菊か新菊か名は知らねども 体菜か名は知らねども茹でて食う 引っ付いて大根どちらも太れずに 玉葱は冬の初めに植えねばね

冬アジサイ

なぜかしら冬になっても紫陽花咲き 雅子

本日の観中一年生の俳句作品

しぐれ来ても句作り励む一夜庵 雅舟 一夜庵一年生の師走かな 〃

冬光る鶏頭

冬鶏頭 必死で生きて 君に逢ふ 雅子 捨て墓の傍らに己も見捨てられ 〃

南天の実に出逢ひたる倖せ

倖せや 出逢ひたる赤 実南天 雅舟

万両・千両・五百両・百両・十両・一両

俗説 【誕生日の花と花言葉】 花(実) 花言葉 誕生日 例句 俳人 万両 寿ぎ 12月12日 万両や暦日めぐること速し 岸 風三楼 千両 富・可憐 12月15日 千両の実をこぼしたる青畳 今井つる女 (五百両) 夏の夜蚊を疵にして五百両 宝井其角 百両(唐橘) カラタチはカ…

生き残る蜘蛛、散り残る紅葉

命の発見 ↑この蜘蛛はまだ生きていて餌食待つ 散り残るカエデと共に空中ブランコ↑

落椿に寄せて

思い出す顔もうすらや落ち椿 雅人

冬美しき句

冬の名句 五句 満開にして寂しさや寒桜 高浜虚子 山へ行き冬いちごの葉見たきかな 細見綾子 なかぞらに風は笛吹き冬珊瑚 飴山 實 なほ燃ゆる色を尽して冬紅葉 稲畑汀子 いと白う八つ手の花にしぐれけり 中村汀女

一夜庵の枯れ萩

萩枯れて音といふものなかりけり 富安風生

冬草の花

コスモス畑跡に冬草花咲ける 人を慰む訳はなけれど