しばらくは「連翹の島」の譜

「連翹の島」とは、小豆島の別名です。普通はオリーブの島ですが、私はこのように呼んで久しいです。数十年前、小豆島在職中、同僚の片本毅先生に小豆島連翹というこの島自生の植物を教えてもらいました。特に私だけを連れて行ってくれた寒霞で、その花の咲いているところを見せてくれました。その後、岡山のヤマトレンギョウとは区別できるショウドシマレンギョウを植物学会で認められました。先生の新たなる発見であると言われています。小豆島の植物の分布・分類は昭和30年~40年代において最も権威あるものとされていたかと思います。私は分野の違う文学・国語学の方面に属していて、植物に関してもの申す筋合いの者ではありませんが、連翹(レンギョウ)に関しては、特別の思い入れがあります。
 日本に自生するレンギョウはヤマトレンギョウで、5月初めに葉の出た後に花の咲くレンギョウで、花の先に咲く一般のレンギョウ(チョウセンレンギョウ等)とは区別できるものです。映像を見れば一目瞭然なので、下に両者を並べておきます。
 
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  全国に流布する一般のレンギョウ(チョウセンレンギョウ)  3月~4月に咲く              
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 小豆島だけに自生するショウドシマレンギョウ(絶滅危惧種)  5月に咲く