モンテーニュの塔


  【モンテーニュの塔】 
 彼が隠退に際して書斎の壁に記しつけた有名な ラテン文のいわば「帰去来辞」は、モンテーニュの塔を象牙の塔にしてしまったが、彼は高踏的な遁走者ではない。
 「人間は実に狂っ ている。虫けら一匹造れもしないくせに、神々を何ダースとでっち上げる。 われわれの職業の大部分はお芝居みたいなものだ」
 モンテーニュという16世紀のフランスの思想家は、自分の城に引き籠もって思索した思想家としてあまりにも有名である。

 ちなみに、【象牙の塔
〔サント=ブーブが詩人ビニーを評した語〕  芸術を至上のものとして現実から逃避する孤高の立場・境地。また、現実を踏まえない学究生活や研究室の閉鎖的な世界。

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         我モンテーニュの塔を建てむと思う 象牙の塔には籠るまじ