三人の子に先立たれた親


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長男と次男が戦死した。軍人墓地に連名で刻まれている墓碑はたいてい兄弟で、親は二人の男の子に先立たれている。K家では長男が戦死したが、嫁をもらっており、復員した三男と再婚した。戦後よくあった話しである。それはそれでうまく収まっている居る場合が多いようだ。K家ではその三男が戦後14年くらい経って交通事故死した。婚礼に行った帰り、スクーターでの自損事故であった。父親がその三男の頭を叩いて「戦争で死んだのはお国の為に死んだのに、お前はなんという不甲斐ない死に方をしたんだ」と何度も何度も頭を叩いて怒り、悔しがり、喚いたという。どんな死もその人にとっては「天から授かった宿命」とはいうものの、親より早く死ぬのは
【非業の死】であって、絶対にあってはならないもののように思われる。