加藤(橘)千蔭『うけらが花』
加藤千蔭『うけらが花』
江戸後期の歌文集。7巻。加藤千蔭著。享和2年(1802)刊。自撰の歌を四季・恋などに分類、26編の文章を併せて 収録。文化5年(1808)「うけらが花二編」刊。
橘千蔭(加藤千蔭) 『千人万首』
享和二年(1802)、自撰家集『うけらが花』を刊行。橘八衢(やちまた)の名で狂歌も作る。 書家としても一家をなしたが、特に仮名書にすぐれ、手本帖などを数多く出版した。絵も よくし、浮世絵師東洲斎写楽の正体を千蔭とする説もある。
加藤 千蔭
享保20年3月9日(1735年4月1日) ~文化5年9月2日(1808 年10月21日)
秋の歌 『うけらが花』の二首
網代木におりゐる鷺の蓑毛のみ一むら白き宇治の川霧
玉川や千村五百村手づくりをさらしそふると見ゆる月かな