万葉百花5「堅香子の花」


    万葉百花5「堅香子の花」 カタカゴ=カタクリ
 ユリ科多年草カタクリのこととされるが、バイモ説などもある。カタクリは山野の木陰などの日陰に群生。年間の大半を地中で過ごし、雪が解けて程なくすると向かいあった2枚の葉を出し、葉の間からつぼみを1個だけつけた花茎が伸び、ピンク色をした6弁の小さな花を咲かせる。葉や茎は食用で、地下茎から片栗粉を作ったという。高岡の人々の活動が実って、平成6年に350円切手の図柄として採用され、平成8年には高岡市の花となる。『万葉集』にかたかごの用例はこの歌のみ。
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          万葉の花「かたかご(堅香子)=カタクリ
 もののふの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上のかたかごの花 
                                                                 (大伴家持 巻19ー4143 )