峠三吉「にんげんをかえせ」

         『原爆詩集』
       一九四五年八月六日広島に投下された原子爆弾によって命を奪われた人、また現在にいたるまで死の恐怖と苦痛にさいなまれつつある人、そして生きている限り憂悶と悲しみを消すよしもない人、さらに全世界の原子爆弾を憎悪する人に捧げられた詩集


      序
   ちちをかえせ ははをかえせ
  としよりをかえせ
  こどもをかえせ
  わたしをかえせ わたしにつながる
  にんげんをかえせ
  にんげんの にんげんのよのあるかぎり
  くずれぬへいわを
  へいわをかえせ
 
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