「つなぎ遍路」のススメ


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四国八十八ヵ所つなぎ遍路 (ベスト新書)
家田 荘子
エディション: 新書
 八十八ヵ所通して歩くには数十日かかる。働いている人ができる「歩き遍路」は、二泊三日くらいのつなぎ遍路である。すなわち、何回かに分けて小刻みに区切って、結局は全部行くのである。1月にスタートして、12月結願を目指して始めたようである。
 第20番鶴林寺で1回目を終えている。帰宅して3日間は、のたうち回るほど足の痛みに苦しんだという。慣れない人の歩き遍路の大変さが分かる。ただ苦を行(ぎょう)と観じて、更にまたつなぎの歩き遍路を続けるのである。
 歩き遍路をしていると、心も体も鍛えられる。そして、自信も与えられる。「世俗では得られない大きなパワー」が知らない間に宿っているという。「行」で得られるパワーは計り知れない。なかなか、我々歩き遍路などできないが、この本を読んだだけでも、少しばかりパワーをもらった気がする。