「敷島の大和心」の歌をどう書くか

 
   ◎どう書くかは、自分の好みでいい。
 
 ①作者本居宣長直筆の自賛に従えば
  【しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花】
 宣長の六十一歳自画自賛像の賛に
 「宣長六十一寛政の二とせといふ年の秋八月にてづからうつしたるおのがゝたなり、 筆のついでに」の前書きの次に書かれている歌。
 
 ②漢字ひらがな交りの一般的書き方
 
   敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花
 
 
  「しきしま」の漢字…敷島、敷嶋、磯城嶋(奈良県桜井市金屋付近、特定の地名)
             語源と語感を大事にするならば、「磯城嶋」だが、読みにくい。             平凡でも「敷島」または「敷嶋」がいい。
  「やまと」の漢字…「大和」が普通。 『万葉集』では「日本」「倭」が多い。 
                       (読みづらいので、避けるべきか?)
 
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   「にほふ」の漢字…ここでは嗅覚「匂い」ではなく、 「照り映える」視覚的表現な               ので、ひらがな書きがいい。