ハンセン病文学作品

 
   ~碑ではなく紙碑である~   2013年2月2日 菊池寛文芸講座のテーマ
 
 テーマ1 ハンセン病文学
 
①島比呂志「奇妙な国」
『奇妙な国』(1959年発表)は評論家川村湊によって「北条民雄の『命の初夜』以来の秀作」と激賞された。一見ユーモラスな語り口でありながら、「生きている死者」としてのハンセン病患者の凄まじい生き方、死に方を淡々と描き、静かな感銘を与える小説。ハンセン病の現実が深く蔵されている秀作。
②塔和子「風の舞」
ハンセン病元患者. 塔 和子さんの記録. 聞こえますか海を隔てたこの想い断ち切られた 自由と家族の絆. 風の舞. 詩の朗読吉永 小百合さん. 監督:宮崎信恵. 塔さんの詩を朗読 中 録音スタジオにて. ナレーター:寺田 農. ☆文部科学省選定★. ★厚生労働省推薦☆ ...
 
島木健作「癩」
昭和9年に発表された島木健作の『癩』は、思想犯として牢獄に入れられた太田という島木健作本人を思わせる人物が主人公の物語である。この作品には、当時の牢獄に収容されていた結核患者やハンセン病患者の姿が描かれている。