万葉の歌「すすき」

 『万葉集』には、すすき、をばな・草(かや)・み草の名前で登場する。
     穂が出始めたばかりの尾花を"花すすき""はだすすき"とも詠む。
 
3065: み吉野の秋津の小野に刈る草の思ひ乱れて寝る夜しぞ多き
 3499: 岡に寄せ我が刈る萱のさね萱のまことなごやは寝ろとへなかも
 3506: 新室のこどきに至ればはだすすき穂に出し君が見えぬこのころ
    3565: かの子ろと寝ずやなりなむはだすすき宇良野の山に月片寄るも   
3887: 天にあるやささらの小野に茅草刈り草刈りばかに鶉を立つも
 4016: 婦負の野のすすき押しなべ降る雪に宿借る今日し悲しく思ほゆ
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