源氏物語八月講座は「関屋」の巻

  「関屋」の巻の位置づけ
 
  源氏物語の縦に流れる本筋の物語系列に「蓬生」「関屋」という帖が入り込んでいる。いわゆる「並びの巻」である。それぞれ以前に登場した末摘花と空蝉の後日談。ここでわざわざこの二人の話を出してきたのか。後からの挿入という説がある。
 「蓬生」は新たな挿話を入れたので思いのほか長くなってしまっている。かつて姉である末摘花のお母さんにイジメられたのを根に持って、末摘花に仕返ししようとする巻。
 「関屋」は、冒頭あざやかな引き際を見せた空蝉出家の話、男女の後日譚としては安易な結末の付け方。
 
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