檜扇→「ぬばたま」の(枕詞)

    
イメージ 1
       檜扇
 
 『万葉集』の枕詞「ぬばたまの」は、「夜」「黒」「夢」などにかかる。
ぬばたまの夜の更けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く(巻5ー925)
ぬばたまの夜渡る月を留めむに西の山辺に関もあらぬかも(巻7ー1077)
ぬばたまの夜渡る月をおもしろみ我が居る袖に露ぞ置きにける(巻7ー1081)
ぬばたまの黒髪山を朝越えて山下露に濡れにけるかも(巻7ー1241)
ぬばたまの夢にはもとな相見れど直にあらねば恋ひやまずけり(巻17ー3980)
 
  万葉仮名用例
   奴波多麻能  夜干玉能  烏玉之  黒玉乃  など