俳聖芭蕉、俳魔支考

    

『俳聖芭蕉と俳魔支考』 (角川選書堀切実著 

 芭蕉と支考が師弟として過ごしたのはわずかに4、5年であるが、芭蕉が俳聖と崇められた背景には、蕉門十哲の一人、各務支考の果たした大きな役割がある。 都市中心に蕉風を広めた其角と対照的に、支考は蕉風を全国津々浦々に広めていった。「古池や蛙飛び込む水の音」をいち早く蕉風開眼の句としたのも論客支考の説であった。「俳魔」と不当に貶められた支考の芭蕉の神格化へとつながる尽力と多大な功績を描き出す。 (「BOOK」データベースより)

 俳聖芭蕉と俳魔支考ーこのふたりの働きがあってはじめて、俳諧から俳句への歴史は、その地盤を固めることができたのである。芭蕉を俳聖と呼ぶのはよし、けれども支考を俳魔と貶めることの適切でないことは、…(本書おわりに)

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