讃酒歌(実は、嫌酒歌)十首
讃酒歌(実は、嫌酒歌)十首
讃酒歌はあれど嫌酒歌ないと思うここに掲げる嫌酒歌如何
酒飲んで意気投合すとよく聞きし忘れていたる遠き出来事
いい酒を飲んだ思い出さらになし悪口さなくば自慢たらたら
聖職と言われる教師生徒には見せたくない様晒せし臆面もなく
つかみ合いの喧嘩までした酒の場は似非聖人の修羅場と思う
酒瓶に蛇入れたるを飲ませたりそれでも同僚なんとか過ごせり
愚かなる上司多かり酒の場ですべてが分かる筒抜けに分かる
冷や飯を食わされし部下夜討ちに行く酒の勢いで上司を殴る
水商売の女は辛し指折られ医者にゆけども訴えもせず
酒飲んでも飲まれるななどと忠告せし人ありけれども今はあの世に