2017-05-29 貴女の空家に 剣持歌集 #短歌 ある日の昼下がり 昼顔に寄せるバラード 古義庵 貴女の棲んでいた屋敷の 空地に今日もまた来ました そんなつもりでもないのに この前を通ると行き過ぎ難くて どうしてそんなに早々と去って行ったのですか 誰が悪かったのでしょう お似合いの夫婦だったと思っていたのに 取り返しがつかなくなって 人が住まなくなっても草木は枯れません すくすくと繁茂してはばかりません ただいい花が次々と咲いています 長続きしなかった運命をいとしむように