西鶴五人女

                 五つの花に寄せて
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         西鶴『五人女』に寄せて
 姿姫路清十郎物語(お夏清十郎) … 室の造り酒屋の息子である美男清十郎が、放蕩のあげく姫路の但馬屋にあずけられ、主人の妹お夏と恋仲になり、ふたりは駆け落ちの途中、とらえられて、男は刑死、女は狂乱する。  情を入れし樽屋物かたり(樽屋おせん) …大阪天満の樽屋が、さる方の腰元おせんに恋して、近所の麹屋の夫婦の由無い悋気に、おせんは自暴自棄して麹屋といんぎんをつうじ、夫に見とがめられて、女は自害し、男はとらえられる。  中段に見る暦屋物語(おさん茂兵衛) …年増おんなおさんが、ふとした間違いから奉公人茂右衛門と関係を生じ、家をにげたが、とらえられ、刑に処せられる。  恋草からげし八百屋物語(八百屋お七) … 寺小姓吉三郎にはかない恋をした八百屋お七の哀話。  恋の山源五兵衛物語(おまん源五兵衛) … 薩摩の武士源五兵衛と琉球屋のむすめおまんとの恋が成就して、巨万の富をようとするに至る。