『芭蕉の音風景』

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  堀切実著 『芭蕉の音風景 俳諧表現史へ向けて』
   音風景(サウンドスケープ)による詩の世界の追求
     閑かさや岩にしみ入る蝉の【声】 
     古池や蛙飛び込む水の【音】
     芭蕉野分して盥に雨を【聞く】夜哉
 芭蕉、蕪村句の「音」「色」をそれぞれ現代思想比較文学を含めた多様な視点から分析し、普遍的ポエジーとしての俳諧の可能性を追求。また、俳句表現の写真主義への接近を中世の歌論にまで遡って考察した論考も併せて収める。