ハイカイ本『俳句の国徘徊記』
~主な内容は下記の如し~
『俳句の国徘徊記』 評論集 著者=飯島 耕一
おくのほそ道 雲に鳥 芭蕉 あやめ草足に結むすばん 芭蕉
芋の露 飯田蛇笏 鰤喰ひに 沢木欣一 船焼き捨てし 高柳重信
市に五虎石川淳・丸谷才一・大岡信
春昼の洋書部の句 西東三鬼 濃厚な色彩 富澤赤黄男
金剛の露ひとつぶや 川端茅舎
やまざとはまんざい遅し梅花 芭蕉・安東次男
雛の唇(くち)紅ぬるるまま幾世経し 山口青邨
芋の露 飯田蛇笏 鰤喰ひに 沢木欣一 船焼き捨てし 高柳重信
市に五虎石川淳・丸谷才一・大岡信
春昼の洋書部の句 西東三鬼 濃厚な色彩 富澤赤黄男
金剛の露ひとつぶや 川端茅舎
やまざとはまんざい遅し梅花 芭蕉・安東次男
雛の唇(くち)紅ぬるるまま幾世経し 山口青邨
子の皿に塩ふる音もみどりの夜 飯田龍太
白寂の夜の壮厳夏独り 高屋窓秋
百日紅浮世は熱きものと知りぬ 夏目漱石
汽車去つて稲の波うつ畑かな 漱石・子規
追羽子に舁かきゆく鮫の潮垂りぬ 水原秋櫻子
流るるは求むるなりと悠(おも)う悠(おも)う 金子兜太
先(まず)米の多い処で花の春 惟然
をかのべ何ぞかくかなしき 與謝蕪村
七夕や髪ぬれしまま人に逢ふ 橋本多佳子
千人が手を欄干や橋すゞみ 其角
湖水の秋の比良のはつ霜 芭蕉
盛塩の露にとけゆく夜ごろかな 荷風
古池や蛙飛こむ水のをと 芭蕉
*広島や卵食ふ時口ひらく 西東三鬼
白寂の夜の壮厳夏独り 高屋窓秋
百日紅浮世は熱きものと知りぬ 夏目漱石
汽車去つて稲の波うつ畑かな 漱石・子規
追羽子に舁かきゆく鮫の潮垂りぬ 水原秋櫻子
流るるは求むるなりと悠(おも)う悠(おも)う 金子兜太
先(まず)米の多い処で花の春 惟然
をかのべ何ぞかくかなしき 與謝蕪村
七夕や髪ぬれしまま人に逢ふ 橋本多佳子
千人が手を欄干や橋すゞみ 其角
湖水の秋の比良のはつ霜 芭蕉
盛塩の露にとけゆく夜ごろかな 荷風
古池や蛙飛こむ水のをと 芭蕉
*広島や卵食ふ時口ひらく 西東三鬼
★本書を徘徊して抜粋、ところどころ
*三鬼の全句の中でも狂気を孕んだポエジーを最も多量に放電した句。
☆無季の句 しんしんと肺碧きまで海のたび 鳳作
☆荒事師の俳句 帰るとき足蹴りにしたり雨虎(ふらし) 湘子
★今の俳壇には外部からの批判がいま一度、どうしても必要である。
~俳諧を徘徊する面白さが本書だ~