思ひ草(ナンバンギセル)の花

        万葉の花「思ひ草」
 ハマウツボナンバンギセル属の一年生の寄生植物。今は南蛮煙管(なんばんきせる)と呼ばれている。ススキ・ミョウガ・サトウキビなどに寄生。高さはせいぜい20センチ程度で、9~10月頃にピンクの花を下向きにつける。 我が万葉植物園では、斑芒の根元にもう咲いている。『万葉集』では、次の1首だけ。
 
  道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ   (巻10ー2270)
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   沖縄の砂糖黍枯らすフトドキ者 この寄生虫をばいかにとやせん   古義軒