中井虎男先生の格言書から

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    ①和敬清寂
 茶道で、主人と客が互いの心を和らげてつつしみ敬い、茶室の品々や雰囲気を清浄な状態に保つこと。千利休の茶道の精神・境地を表した語。 「和」「敬」はともに主客の心得を、「清」「寂」は茶庭・茶室・茶器などに関する心得をいう。
 和敬清寂   句例   「和敬清寂の精神」
  和敬清寂   用例  「利久は和敬静寂だの、さびだの侘わびだのと小賢しげに申していながら、根は金儲もうけ一点張り。<山岡荘八伊達政宗>

   ②悪の小なるを以て之を為す勿れ
三国志』(巻三十二) 蜀書 二「先主備」の最後、劉備の死を記した箇所の注に、
諸葛亮集』から先主 (劉備) が後主 (劉禅) に与えた遺詔を引いて、その中に
「 … 勿 以 惡 小 而 為 之 、 勿 以 善 小 而 不 為 。 … 」

    ③日に新たに日日に新たに
 「湯之盤銘曰、苟日新、日日新、又日新」   『大学』 伝二章
「湯(とう)の盤銘に曰く、苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」

    ④長生殿裏春秋富 不老門前日月遅
   長生殿の裏には春秋富めり、不老門の前には日月遅し。 『和漢朗詠集
    長生殿=唐代皇帝の寝殿  不老門=洛陽にあった漢帝の宮門
    日月遅=月日の経つのがゆっくりしている。

  追記  肩の凝らない俳画風のもの

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        卒寿まで生きた中井先生の八十六歳の時したためた遺筆
        半世紀越えても染筆されたものその人となり伝わってくる