万葉集に詠まれた「目」

 ①目・人の見る目
 旦戸を速く莫開けそあぢさはふ目が欲る君が今夜来座せる(巻11-2555)
 人目多み眼こそ忍ぶれ少くも心の中に吾が念はなくに(巻17-2911)
 ②目・間
 吾が背子が著せる衣の針目落ちず入りにけらしも我が情さへ(巻4-514)
 ③目・表示
 一二之目 耳不有 五六三 四佐倍有来 雙六乃佐叡 (巻16-3827) 
  (一二の目のみにはあらず五六三四さへありけり双六のさえ)