観中【一夜庵での俳句学習】

       
     一夜庵での俳句学習と俳句作り     観中総合学習 
     
 観中生にとって【一夜庵】は、すぐ行ける絶好の場所にあります。
 12月16日の総合学習で郷土学習班の皆さんが行く予定になっています。
 この草庵に入って俳句の学習と俳句作りを楽しむことになります。
 日本最古の俳跡であり、ここに晩年住んでいた俳人山崎宗鑑法師でした。
 短歌(五七五七七)の上句(五七五)を独立した【俳句】を始めた人です。
 【季語】が一つ入っていなければなりません。日本は季節の変化があり、自然に恵まれています。美しい花を見たり、鳥の声を聞いたりしたことをそのまま短く五七五にまとめれば、それだけでいいのです。自然だけでなく、人間の生活、暮しの中から心引かれるものを詠むのもいいのです。いくつか例を挙げておきますので、参考にしてください。
 自分が感じたこともいいのですが、ただ「うれしい」「きれいだ」では、他の人の心に響いてきません。「どのように」「どんなふうに」とありありと表してみてください。スケッチ、写生するつもりでリズムよく【五七五】にすればいいのです。
 
 十二月の季語例と例句  
  枯葉       帰り道枯葉一枚追いかけて
  落葉       落葉ふむ音がひびくよ峠道
  枯れ木      すっきりとまとうものない枯れ木かな 
  水仙       宗鑑へ水仙供え立ち去りぬ
  寒い・寒さ    すきま風寒いと言わず宿題す 
  冷える             冷えてくる教室友の笑みで消え
  冬の山      もう少し登ってみたい冬の山
  冬の空      鳥一羽二羽と増え行く冬の空
  ユリカモメ    冬の使者やってきましたユリカモメ
  風邪        この冬は風邪を引かない誓いあり
  重ね着      若いのに重ね着をして笑われた 
  手袋        手袋も逃げ出すほどの強い風
  師走        師走とは教師か法師か走るのか
  歳末        歳末は僕のふところさびしいの
     
    【課題】 宗鑑「一夜庵」についての質問
 一 宗鑑はどんな人ですか
     ①歌人 ②俳人 ③詩人
 二 生きていた時代
     ①平安時代 ②鎌倉時代 ③室町時代
 三 一夜庵のいわれの歌
     上は立ち 中は日暮らし 下は夜まで (       ) (         )
 四 辞世の歌
     宗鑑は どちへと人の 問うならば  (        ) (         )    
 五 宗鑑が作った句
     月に柄を (         ) (       )
     元日の 見るものにせむ (       ) 
           かし夜着の (         ) (      ) …句碑になっている句