自然随順

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 決められた食事時間に案内され、少し遅れても急き立てられる。
 そんなことに逆らうと、贅沢いうなと罵られる。
 自由な時間を楽しんでいたい本能が、人には具わっている。
 そんなことを知らないのであろうか、あの人たち。
 
 西行芭蕉に憧れ、若き日より放浪遍歴を理想として生きてきた自分。
 時を重ねて生きて来れば、今更管理社会に返れる訳はない。
 放っておいてほしい日常の暮しである。
 それを知らないでか知ってか、管理下に収めようとする無情さ。

 賢しらはもういいと思う。結構だと思う。
 時の流れに身を任せ、自然体で生きるうれしさ。
 神より与えられた自由の権利を放したくない。
 独立独歩、束縛のない贅沢をもう少し許してほしい。

 子孫の自慢話しばかりするお年寄りはこりごりだ。
 腑抜けの殻になって、それではあんたは何なのだ。
 俳句の一句も、短歌の一首も作ろうとせずにね。
 悠々と流れる雲、川瀬の水の音、美しい自然!
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