干拓地に詠む夏の歌七首

             七月下旬 三豊干拓地を詠む

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散策は干拓地にして出でゆけば ただちに見えし二重虹かな

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                     威勢よく水流れ出で干拓地稲すくすくと育つ風吹く

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            その花もその虫の名も知らねども見惚れてゐたり干拓の野に

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        早稲の穂は早くも白き花を盛り 台風の気配する白雲速し

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               二重虹このはかなかる風景を共に見る人居ない淋しさ

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        紅の白粉花の咲き満ちて なだりの上の白雲はやし
   
イメージ 7海猫の水浴みをする川尻の今日の輝き至福といふべし