2015-07-26 干拓地に詠む夏の歌七首 剣持歌集 #短歌 七月下旬 三豊干拓地を詠む 散策は干拓地にして出でゆけば ただちに見えし二重虹かな 威勢よく水流れ出で干拓地稲すくすくと育つ風吹く その花もその虫の名も知らねども見惚れてゐたり干拓の野に 早稲の穂は早くも白き花を盛り 台風の気配する白雲速し 二重虹このはかなかる風景を共に見る人居ない淋しさ 紅の白粉花の咲き満ちて なだりの上の白雲はやし 海猫の水浴みをする川尻の今日の輝き至福といふべし