不意の訪問でも歓迎してくれる。

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 不意の訪問で門前払いは宗教の勧め。
 押し売りはこの頃少なくなった。
 ものを上げに行くのは喜ばれるか。
 怪しまれるだけである。
 いつか仏さん供花してくれて感激していると
 選挙に投票してくれることが魂胆であった。

 今日はすでに発表している文章再掲のお願いに行った。
 義父はすでに亡くなっているが、喜ばれると承諾してくれた。
 三十年前に書いた文章を紹介してあげるのだから断るはずはない。
 むしろ名誉なことで喜とするところであろう。
 よくできた舅で、大事にしてくれたという。
 寝込みもせず、壁にもたれて死んでいたという。
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