「源氏物語講座」本日終わる。
四年間かけて講読した『源氏物語』本日をもって終わる。
受講生から「ジャスミン」の花束を戴き、その香に咽ぶというフィナーレ。
匂宮、薫の香気あふれる高貴なヒロインにあやかっての洒落たプレゼント。
なかなか気の効いたことをする心の若い受講生。
五月からは、『徒然草』というお固いものに変わっていく。
どこに関連性があってのことかというに、希望があって積み残していた作品。
あえてこじつければ、宇治十帖に「横川の僧都」という宗教的存在に傾斜していく
俗心を解脱して、道心に向かうことは可能か、いかに超脱することができるのか、
そのような思想性に参入することになる文学的転向を試みることになる。
ジャスミンの香を届けられず残念です。
メディアは視聴覚だけ 嗅覚味覚もあればいいのに