「みとよ万葉講座」の総括

          剣持万葉講座    
  昭和九十年(戦後七十年)二月  於 観音寺市働く婦人の家
 平成十五年から二十六年まで毎月一回二時間、十二年間で合計、288時間
万葉集を学んだことになる。
毎回のテーマは違い、一貫性のある、系統だったものではなかった。よく言えば、バライティーに富んで変化があって飽きない。
悪く言えば、行き当たりばったりで支離滅裂である。しかしなからここに参加する方々は、それに懲りもせずよく付いて来てくれたと思う。
さて、ここで結果的に多く取り上げた項目を整理してみたい。
①テキスト『万葉集全訳注(中西進)講談社文庫』
    できるだけ原文を「万葉仮名」で読む。→「訳文」 
②写本「西本願寺本」二十巻、四五一六首〔解釈と鑑賞〕
「藍紙本」「桂本」「金沢本」等
③万葉代表歌朗唱(百首歌)・秀歌・(小倉)(愛国)百人一首
④万葉故地(飛鳥・奈良・紀伊・和歌山・難波・京都・越中) 
⑤万葉の花・万葉植物(園)・松・鳥・月・山・海…(風物・景物)
⑥季節の歌(新年・春・夏・秋・冬)・寄物陳思・正述心緒
⑦作者(人麻呂・赤人・旅人・憶良・家持・読み人知らず)
⑧三大部立【雑歌・相聞・挽歌】東歌・防人の歌
⑨歌体【短歌・長歌・旋頭歌・仏足跡歌】
⑩時代区分(四期「初期・完成期・隆盛期・末期」
   和歌史→古今集新古今集山家集
⑪万葉研究者(賀茂真淵・鹿持雅澄・佐々木信綱・犬養孝
                  澤瀉久孝・伊藤博中西進上野誠)
  〔関連・付随的に〕
(早苗祭)五月第三日曜「早苗とる手もとやむかし志のふ摺 はせを」
一夜庵(日本最古の俳跡?)
(宗鑑・芭蕉西行)(中河与一・幹子)
中世の連歌・近世の連句・新連句
(郷土文学碑「歌碑」「句碑」「詩碑」「詞碑」「校訓碑」
                 讃岐・西讃・観音寺    「琴弾」「放生会