万葉講座15年のまとめ



 私のペンネームは剣持雅澄。鹿持雅澄のもじりです。知る人ぞ知る、『万葉集古義』という大著のある土佐人万葉学者から取ったのです。地域の教養講座で万葉集を講じて十数年になり、聴講生の中で取り扱った歌の番号やテーマをもとめてくれたので、これまでの整理として冊子にして渡す予定です。
    はしがき
    万葉の歌を読み続ける     剣持雅澄
 平成十二年から大野原で始めた古典講座。本年平成二十七年度で
十五年目になる。また、観音寺第一高等学校の開放講座から始めた「みとよ万葉講座」も十三年目になる。高瀬の万葉講座も十年目になる。我々多くの者が高齢者であっても、月一回二時間の講座・講義に参加して皆さん歳を忘れて勉強を続けている。そのけなげな姿を見るにつけ、毎回十全の準備をしているつもりである。現役高校教師の時代では、とてもできなかった補助教材・参考資料の用意もして、皆さんに喜んでもらっている。
この度、みとよ万葉の会員である瀧本君代さんが平成十六年から二十六年まで十一年間の講座内容のあらましをまとめていただいた。万葉集の歌番号を中心にテーマもまとめてくれている。よくぞこれほど手まめに記録してくれたものだとありがたい。
これをたどっていくと、これまでの積み重ね、講義の傾向が伺える。多くの歌を筋書きもなく取り上げてきたが、十年間にテーマが千変万化、分裂していて皆さんに申し訳なかったようにも反省させられる。ただ、全二十巻四五一六首ある『万葉集』の歌の主なものは、角度を変えて取り上げているだろう。まだまだこれから命のある限り、ひたすら情念の輝き「万葉のこころ」を相共に読み味わっていきたい。                                              平成二十七年二月一日 

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