今日は「浮舟」の源氏物語講座でした。

    源氏物語「宇治十帖」ヒロイン浮舟 
 光源氏の弟である宇治八の宮の三女。宇治の大君中君の異母妹で、特に大君によく似る。母はかつて八の宮に仕えていた女房・中将の(八の宮の北の方の姪)で、このため父八の宮から娘と認知されなかった。
 母中将の君の再婚に従い東国へ下り、受領階級の常陸の継娘として育つ。常陸介からは疎んじられるが、中将の君は数多い子の中でも美しく高貴な血筋の浮舟を大切にし、良縁を願って大切にかしずき育てた。
 浮舟は薫の手で宇治に囲われるが、彼の留守に忍んできた匂宮とも関係を持ってしまい、対極的な二人の貴人に愛される板ばさみに苦しむ。やがて事が露見し、追い詰められた浮舟は自ら死を決意する。
 激しい流れの宇治川の水に浮いているだけの小舟のように、揺れてどこに漂うかわからない。 その後ひとり悩んだ末に浮舟は、宇治川に身を投じる。山で行き倒れている所を横川の僧都に救われる。その後僧都の手により出家を果たし、薫に消息を捉まれ自らの元に戻るよう勧められても、終始拒み続けた。
 浮舟を再発見した薫を拒絶して、源氏物語は余韻の尽きない幕切れを迎える。
 
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