2014-06-07 源氏物語の「鈴虫」はマツムシ? 源氏事典 #小説 平安朝『源氏物語』に出てくる「松虫⇔鈴虫」反対になってくるのは、 周知の通りで、こと新しいものではない。 「鈴虫は心やすく、いまめいたるこそらうたけれ」(38帖鈴虫) (鈴虫は親しみがあって陽気に鳴くのがかわいらしいものである) 女三宮「おほかたの秋をばうしと知りにしをふり棄てがたきすず虫の声」 この「鈴虫」は今の松虫でチンチロリン、チンチロリンと可憐にはなやかに鳴く。 一方の松虫は鈴虫のことで、リン、リン、リン、リーンと悲しげに鳴く。 御息所「おほかたの秋の別れも悲しきに鳴く音な添へそ野辺の松虫」(10帖賢木) ナイス!0 http://img.mixi.net/img/basic/mixicheck_entry/bt_check_6.png http://cdn-ak.b.st-hatena.com/images/entry-button/button-only.gif