山吹を詠んだ万葉歌

 
 
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かはづ鳴く神奈備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花
                          (巻8-1435)
花咲きて実はならねども長き日に思ほゆるかも山吹の花
                          (巻10-1960)
かくしあらば何か植ゑけむ山吹のやむ時もなく恋ふらく思へば
                          (巻10-1907)
鴬の来鳴く山吹うたがたも君が手触れず花散らめやも
                          (巻17-3968)
山吹の茂み飛び潜く鴬の声を聞くらむ君は羨しも
                          (巻17-3971)
咲けりとも知らずしあらば黙もあらむこの山吹を見せつつもとな
                           (巻17-3976)
山吹の花取り持ちてつれもなく離れにし妹を偲ひつるかも
                           (巻19-4184)